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Shopify Canvasとは?Sidekickと会話してストアをデザインする新機能を徹底解説|できること・条件・注意点

Shopify — 2026.10.08

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はじめに

  • Shopifyの新機能「Canvas」がどんなものか知りたい
  • 今のテーマエディタと何が違うのか分からない
  • 自分のストアで使ってよいか、制作会社に頼む意味がまだあるのか判断したい

このような方のための記事です。

この記事では、2026年10月1日にShopifyが発表したCanvasについて、仕組み、開き方、使える条件、できないこと、使うときの注意点を解説します。

Shopify Canvasとは

Canvasは、AIエージェントのSidekickと会話しながらオンラインストアをデザインする、新しい編集画面です。Shopifyは「Sidekickと一緒に作るための新しいデザインの場」と説明しています。

外部記事Introducing Canvas: Opening the aperture on online store design/news/introducing-canvasshopify.comIntroducing Canvas: Opening the aperture on online store design

今のテーマエディタは、1ページずつ開いて、セクションやブロックの設定を左のパネルで変えていく作りです。右側にはSidekickのパネルもあり、開くとストアを確認して、次にやるとよいことを提案してくれます。ただし、編集の中心は左の設定パネルです。

Canvasはストアのテンプレートを1枚の画面に並べて表示し、そこへSidekickに指示を出して作り変えていきます。

今のテーマエディタ。左が設定パネル、右の赤枠がSidekickのパネルで、ストアを見て改善案を出している
テーマエディタ Canvas
画面 1ページずつ開く 全テンプレートを並べて見る
主な操作 セクション・ブロックの設定を変える Sidekickに文章で指示する。直接の編集もできる
変えられる範囲 設定項目にあるものだけ 設定に無い変更もSidekickがテーマのファイルを書き換えて行う
対応テーマ テーマストアのテーマを含むすべて Shopify製のテーマとカスタムテーマだけ
アプリブロック 追加・設定できる 追加・設定できない

Canvasはテーマエディタを置き換えるものではなく、当面は両方を使い分ける形です。発表でも、まだ既存のエディタの代わりにはならないと明言されています。

Sidekickがテーマのファイルを直接書き換える

Canvasの中身で一番大きいのは、Sidekickがテーマのファイルを直接編集する点です。これまでのSidekickは、設定の変更や文章の作成を手伝う立場でした。Canvasでは、店舗づくり用の指示とスキルに沿って、テーマのコードそのものを書き換えます。

そのためにShopifyはテーマの構造を簡素化し、AIが構造・ロジック・デザインを理解して変えやすくしたと説明しています。Sidekickは書いたコードを検証し、Canvasに反映された画面のスクリーンショットを自分で見て、仕上がりを確かめてから結果を返します。

実際のストアのコードがそのまま描かれる

Canvasに並ぶのはデザインの見本ではなく、実際のストアのコードを描いた画面です。アニメーションや動きのある要素もその場で触って確かめられます。PC、タブレット、スマホの幅を切り替えて表示することもできます。

外部記事Shopify debuts Canvas, a way to build online stores by chatting with AI | TechCrunchShopify’s new Canvas site builder lets merchants create and customize their online stores by chatting with its AI agent Sidekick, while watching the changes happen in real time.techcrunch.comShopify debuts Canvas, a way to build online stores by chatting with AI | TechCrunch

ShopifyのDirector of ProductのBen Sehl氏は、以前コードを書けても2週間かかったストアづくりが、Canvasなら20分ほどで完全にカスタムされたストアになると話しています。あくまでShopify側の説明で、実際にかかる時間はストアの規模や作り込みで変わります。

Canvasでできること

公式ヘルプに書かれている主な機能は次のとおりです。

  • ブランドの説明から新しいテーマを作る
  • 既存のテーマを複製して、そのコピーで変更を試す
  • ブロックの設定に無い変更を、Sidekickに頼んで実装する
  • 複数のテンプレートを並べて見比べ、まとめて直す
  • ブロックや文章を自分で直接編集する
  • テーマの履歴から以前の版を確かめ、戻す

外部記事CanvasCreate or edit your online store theme in Canvas. Ask Sidekick to build or change your theme, or edit blocks, settings, and text yourself.help.shopify.comCanvas

複数のページをまとめて直せるのは、テーマエディタには無かった使い方です。トップでは見出しの書体を変えたのに商品ページは古いまま、といったページごとのばらつきを、全体を見ながら一度に揃えられます。

Canvasの開き方

Canvasは、管理画面の「オンラインストア」→「テーマ」から開きます。入口は3つあります。

  1. 「新規」から新しいテーマを作る
  2. 対応しているテーマで「Canvasで複製」を選ぶ
  3. Canvasのバッジが付いたテーマで「テーマを編集」を押す
管理画面のテーマのページ。赤枠のHorizonのようなShopify製のテーマに、Canvasの入口が出る

Canvasが届いていないストアでは、テーマの「…」メニューに「Canvasで複製」が出ません。下の画面は、まだCanvasが届いていない開発ストアのメニューです。プレビュー、名前の変更、複製、コードの編集、ダウンロードだけが並んでいます。

Canvasが届いていないストアのテーマの「…」メニュー。Canvasで複製の項目が無い

外部記事Using and navigating CanvasLearn how to use the Canvas top bar, move between templates, work in full-screen view, find the Sidekick fields, and use keyboard shortcuts.help.shopify.comUsing and navigating Canvas

画面の操作は次のとおりです。

  • 全体の中を動くときは、マウスやトラックパッドでドラッグするか、スペースキーを押しながらドラッグする
  • 「Jump to...」でテンプレートを選んで移動する
  • インスペクターをオンにしてブロックを選び、編集する。オフにするとお客様と同じように操作できる
  • 表示幅のアイコンから、Desktop・Tablet・Mobileを切り替える
  • 「Work with Sidekick」の欄に、変えたい内容を書く
  • 「Publish」で公開し、公開中のテーマは「Update」で変更を反映する

使える条件

項目 条件
端末 パソコンのみ。スマホやタブレットでは使えない
プラン テーマのカスタマイズが含まれるプラン
テーマ Shopify製のテーマとカスタムテーマ。テーマストアの他社製テーマは非対応
スタッフの権限 「オンラインストア」→「テーマ」→「コードを編集」の権限が必要
提供状況 早期アクセスで、一部のストアから順に使えるようになる

外部記事Requirements and considerations for using CanvasBefore you use Canvas, review the requirements for your store, plan, themes, and staff, and the limitations that apply to themes edited in Canvas.help.shopify.comRequirements and considerations for using Canvas

Horizonのような Shopify製のテーマや、自社で作ったカスタムテーマなら使えます。一方で、テーマストアで購入した他社製のテーマは今のところ対象外です。

2026年10月8日時点では、手元の開発ストアで開けなかった

この記事を書くにあたり、手元の開発ストア5つでCanvasを開けるか試しました。うち3つはこのために新しく作ったストアです。どのストアのテーマ画面にも「Canvasで複製」やCanvasのバッジは出ず、Canvasは開けませんでした。開発ストアを作るときに選べる機能プレビューにも、Canvasはありませんでした。

選べるのは配送、在庫、Liquidの変更、新しい管理画面の4つだけで、このうち新しい管理画面とLiquidの変更のプレビューを付けたストアも作りましたが、どちらもCanvasは出ませんでした。

開発ストアの作成画面。赤枠の機能プレビューの選択肢にCanvasは無い

公式ヘルプにも「早期アクセスで、一部のストアでのみ利用できる」とあります。順に配布されている途中なので、自分のストアで見当たらなくても設定の誤りではありません。

Canvasでできないこと

公式ヘルプには、Canvasで編集したテーマの制限がはっきり書かれています。

できないこと 影響
テーマのアップデートを受け取る Shopifyがテーマに入れる改善や修正が反映されない
テーマファイルのダウンロード 手元やGitで管理できない
テンプレートにブロックを手動で追加する 追加はSidekickに頼む
アプリブロック・アプリ埋め込みの追加と設定 レビューやお気に入りなどのアプリは、Canvasでは置けない
テーマの文章を翻訳する 多言語のストアは翻訳を別の画面で行う
マーケットごとのカスタマイズ 国・地域ごとの出し分けは設定できない
ロールアウトでの編集 ロールアウトからCanvasのテーマは開けない

古いテーマでは、プレビュー上で文字を直接編集できず、ブロックの設定から直す必要があります。メタオブジェクトのテンプレートは「Jump to...」に出てきません。

制作の現場で気をつけたいこと

本番のテーマを直接触らない

Canvasで編集したテーマはアップデートを受け取れず、ファイルのダウンロードもできません。一度Canvasで作り変えると、元のテーマの改善が入らなくなり、手元に控えを取ることもできなくなります。必ず「Canvasで複製」でコピーを作り、本番とは別のテーマで試すのが安全です。元のテーマはそのまま残しておけば、いつでも戻せます。

アプリを使っているストアは、配置を先に確かめる

Canvasではアプリブロックとアプリ埋め込みを扱えません。商品レビュー、お気に入り、定期購入などのアプリをテーマに置いているストアは、Canvasで作り変えたあとにアプリの表示が崩れていないか、テーマエディタで確かめる必要があります。実際の案件でもアプリを入れていないストアの方が少ないので、ここは最初に確認しておきたい点です。

日本のストアは翻訳とマーケットに注意

翻訳とマーケットごとの設定がCanvasでは扱えないため、日本語と英語の両方で売っているストアや、海外向けに価格や表示を分けているストアでは、Canvasでの編集後に翻訳とマーケットの設定を別途見直します。

繁忙期の前に大きく変えない

デザインを変えるのが簡単になるほど、何をどう変えたか分からなくなりがちです。海外の解説記事でも、11月下旬のブラックフライデーに向けて、10月半ば以降は商品ページやカートのテンプレートを大きく変えないよう勧めています。変えるときは1つのテンプレートずつにして、成果を測ってから次に進むのがおすすめです。

外部記事ecommercefastlane.com/shopify-canvas-sidekick-store-design/ecommercefastlane.com

AIに任せられるのは作業で、判断は人に残る

Canvasでコードを書く手間は大きく減ります。一方で、どんなブランドに見せたいのか、どのページで何をしてもらいたいのかは、Sidekickには決められません。依頼の文章が具体的なほど、出てくるデザインも狙いに近づきます。依頼の前に、雰囲気を表す言葉、参考にしたいストア、各ページで促したい行動、変えてはいけない部分を1枚にまとめておくと迷いません。

Canvasは誰に向いているか

  • これからストアを作る方:Shopify製のテーマから、会話だけでブランドに合ったストアを短時間で形にできます
  • 自社でテーマを作っている方:カスタムテーマにも対応しているので、細かな調整をSidekickに任せて試作を早められます
  • テーマストアの他社製テーマを使っている方:今は対象外です。テーマエディタとSidekickでの編集を続けることになります

さいごに

Canvasは、ストア全体を並べて見ながら、Sidekickにテーマのコードまで書き換えてもらえる新しい編集画面です。一方で、テーマのアップデートが止まる、アプリブロックを置けない、翻訳やマーケットを扱えないといった制限もあります。使うときは本番のテーマを複製し、コピーで試してから公開してください。

Canvasを使ったストアの改修や、アプリと組み合わせたデザインのご相談は、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

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