はじめに
- ストアのリンクを押したら、見たことのない「このサイトに移動しますか」という確認が出た
- 予約システムや別のサイトへのリンクで毎回確認が出るのを消したい
- どのリンクで出て、どのリンクなら出ないのかを知りたい
このような方のための記事です。
この記事では、2026年10月20日にShopifyが入れた、ストアから外部サイトへ移るときの確認の仕組みについて、公式の変更履歴とヘルプセンターに書かれていることを整理し、確認が出ない条件と、外部リンクの多い店が今やることを解説します。
Shopifyのストアで外部リンクを押すと出る「移動しますか」の確認
Shopifyは10月20日、オンラインストアから店の外のサイトへ移るときに、お客さまへ確認を出す仕組みを入れました。変更履歴では、予期しない転送からお客さまを守るためと説明しています。
確認の画面には、移動先のサイトのアドレスと、2つのボタンが出ます。英語の表示では、見出しが「Are you sure you want to leave ストア名?」、ボタンが「Back to ストア名」と「Go to site」です。前者を押すと今のページに残り、後者を押すと移動先のサイトが開きます。
ヘルプセンターには、この確認は移動先が危ないという意味ではなく、どこへ行くかを確かめる機会をお客さまに渡すためのものだと書かれています。
外部記事help.shopify.com/en/manual/online-store/menus-and-links/leave-store-confirmationhelp.shopify.com
偽の決済画面への誘導を止めるための仕組み
ヘルプセンターは、この確認の目的を「偽の決済画面やフィッシングサイトにお客さまを送ろうとするコードから守るため」と書いています。確認はリンクだけでなく、ストアに読み込まれたスクリプトがお客さまを外へ送ろうとしたときにも出ます。
10月上旬には、アプリの設定に入った不正なJavaScriptが「購入手続きへ」のクリックを横取りし、お客さまを偽の決済画面に送る被害が海外のストアで出ていました。この仕組みがあれば、お客さまは偽のページに着く前に、見覚えのないアドレスを目にすることになります。被害の経緯と自分のストアでの確かめ方は偽の決済画面の記事にまとめています。

確認が出ない条件
ヘルプセンターに書かれている、確認が出ない移動先と操作は次のとおりです。
| 確認が出ないもの | 例 |
|---|---|
| 管理画面の「ドメイン」に載っているストアのドメインと、そのサブドメイン | 独自ドメイン、myshopify.com のドメイン |
| ストアの決済画面 | 購入手続きへ進んだ先 |
| ストアが使っているShopifyのページ | お客様アカウント、Shop Pay |
| よく使われるSNS | Facebook、Instagram、TikTok、YouTube |
| ブラウザの戻る・進む | |
| メールと電話のリンク | mailto: と tel: のリンク |
SNSは「Facebook、Instagram、TikTok、YouTubeなど」という書き方で、全部の一覧は出ていません。日本のストアでよく見るLINE公式アカウント、X、note、楽天市場やAmazonの店舗ページへのリンクが確認なしで通るかは、公式には書かれていません。
逆に、確認が出る典型は次のようなリンクです。
- 外部の予約システムや問い合わせフォームのサービスへのリンク
- 自社が持っていても、Shopifyのストアに接続していないドメインのサイトやブログ
- ほかの販路の店舗ページ
- アプリが店頭に置いた、アプリ側のサイトへのリンク
実際に制作で関わっているストアでも、来店予約を外部の予約サービスに任せていたり、コーポレートサイトを別のドメインで持っていたりする店は多く、ヘッダーやフッター、商品ページのボタンから外へリンクしているのは珍しくありません。
確認はオフにできるか
10月22日時点では、オフにはできません。ヘルプセンターには、今は確認をオフにすることも、確認を出さないサイトを選ぶこともできない、と書かれています。
変更履歴のほうには、予約ツールや提携先のサイトのような「信頼するドメイン」を近いうちに登録できるようになり、そのドメインへのリンクでは確認が出なくなる、とあります。設定の場所は「オンラインストア」の「環境設定」になる予定で、時期は書かれていません。
コミュニティでは、予告なく確認が出始めた店主から「オフにする設定か、信頼するドメインの一覧がほしい」という声が上がっています。サポートに問い合わせても、オフにも登録もできないと言われたそうです。
10月22日時点で、確認が出ていないストアもある
同じスレッドには、10月21日の夜に「全体で元に戻されたようだ」という店主の書き込みがあります。Shopifyからの発表は無く、変更履歴とヘルプセンターのページはそのまま残っています。
10月22日の朝に、RYXの開発ストアで外部サイトへのリンクを押してみたところ、確認は出ずにそのまま移動しました。パスワード保護中の開発ストアを管理画面のプレビューから開いた状態での結果なので、公開中のストアでも同じかは分かりません。
一時的に止まっているだけで、仕組みそのものは公式に告知されています。今のうちに外部リンクを見直しておくと、確認が戻ってきたときに慌てずに済みます。
外部リンクの多い店が今やること
1. ストアの外部リンクを洗い出す
ヘッダーとフッターのメニュー、トップページのバナーやボタン、商品ページの説明文、固定ページの本文を順に見て、店の外へ出るリンクを書き出してください。メニューは管理画面の「コンテンツ」から「メニュー」を開くと、項目ごとのリンク先が一覧で確かめられます。
アプリが店頭に置いたリンクも対象です。予約、問い合わせ、レビューのように、アプリ側のページに移る作りのものは、確認が出ることがあります。
2. 自分のドメインはストアに接続する
自社で持っているドメインへのリンクは、そのドメインを管理画面の「ドメイン」に接続すれば確認が出なくなります。載っているドメインのサブドメインも対象です。
ただし、ドメインの接続はDNSの設定を伴います。メールや別のサイトで使っているドメインを接続するときは、既存の設定を壊さないように、先に今の設定を控えてから作業してください。
3. 外へ出るリンクだと、文言で伝えておく
確認を消せない間は、お客さまが確認を見ても戸惑わないようにしておくのが現実的です。「予約サイトで日時を選ぶ」「楽天市場の店舗で見る」のように、ボタンやリンクの文言で行き先を先に伝えておくと、確認が出ても自然に「Go to site」を押してもらえます。
4. 信頼するドメインの設定が出たら登録する
「オンラインストア」の「環境設定」に信頼するドメインの欄が出たら、1で洗い出した外部リンクのうち、予約システムや提携先のように毎日お客さまを送る先から登録してください。
URLリダイレクトで確認を避ける方法について
コミュニティでは、ストアの中に短いURLのリダイレクトを作り、それ経由で外へ送れば確認が出なかったという報告もあります。ただ、確認の仕組みは不正な転送からお客さまを守るためのもので、抜け道を使った作りは今後の変更で塞がれる可能性があります。RYXでは、顧客のストアにこの方法は入れず、信頼するドメインの登録を待つことをおすすめしています。
思っていない場面で確認が出たときは
ヘルプセンターは、ストアの中にとどまるはずのリンクで確認が出た、あるいは知らないサイトの名前が出た、とお客さまから連絡があったときは、アプリかテーマのコードが外へ送っている可能性があると書いています。そのときの手順は次の3つです。
- お客さまに、どのページで何を押し、どのサイトの名前が出たかを聞く
- 最近入れた・更新したアプリと、テーマのコードを見直す
- ページ、出たサイトの名前、確認の画面のスクリーンショットを添えて、Shopifyのサポートに連絡する
「カートに入れる」や「購入手続きへ」のボタンで確認が出た場合は、偽の決済画面への誘導の可能性があります。お客さまには「Back to ストア名」を押してもらい、すぐに偽の決済画面の記事の手順でストアを確かめてください。
さいごに
Shopifyのストアから外部サイトへ移るときの確認は、偽の決済画面やフィッシングからお客さまを守るための仕組みで、今はオフにできません。自分のドメインはストアに接続し、外部リンクは文言で行き先を伝え、信頼するドメインの設定が出たら登録する、の3つで備えておけば十分です。
アプリの開発者向けの対応はShopifyが全アプリ開発者に求めたセキュリティ対応の記事にまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
外部リンクの洗い出しやドメインの接続については、お問い合わせからお気軽にご相談ください。
