はじめに
- Shopifyの更新が多くて、追いきれない
- 自分のストアに関係ある変更だけを知りたい
- 英語の変更履歴を読むのが大変
このような方のための記事です。
この記事では、2026年9月にShopifyが発表した変更のうち、ストアの運営に関わるものを中心に、何が変わったのかと、やることがあるかどうかを解説します。元にしたのはストア運営者向けの変更履歴とShopify.devの開発者向けの変更履歴で、9月の発表はそれぞれ22件と34件でした。

ストア運営者向けの主な変更
管理画面が新しいデザインになった
9月15日から、Shopifyの管理画面が新しいデザインに順次切り替わっています。色、文字、余白、アイコンがすべてのページで新しくなり、画面の外枠も変わりました。
使い方で変わるのは次の2点です。
- 検索、通知、ストアの切り替えが左のメニューに移り、メニューは畳んで画面を広く使えるようになった
- Sidekickが右側のパネルから、画面の下に浮かぶチャットに変わった
設定は不要で、ストアごとに自動で切り替わります。自分の開発ストアは10月1日の時点でまだ以前のデザインのままで、すべてのストアが一度に変わるわけではありません。
アプリの画面は、アプリ側の対応しだいで新しいデザインになるものと、しばらく以前の見た目のままのものがあります。アプリの画面だけ見た目が違っても、不具合ではありません。
ストア分析のセッションの数え方が変わった
9月21日から、ストア分析のセッションの数え方が変わりました。人による訪問を中心に数え、ボットなどの機械的なアクセスの分け方をそろえたうえで、ページを開かずに進んだ買い物の流れも数えるようにしたものです。
そのため、次の数字が9月21日を境に変わって見えることがあります。
- セッション数、オンラインストアの訪問者数、検索数
- コンバージョン率、カート追加率、チェックアウト到達率
- 直帰率、1セッションあたりのページビュー
注文数、売上、お客様の数は変わりません。先月と比べて急に数字が動いていたら、まずこの変更を疑ってください。9月21日より前と後を比べるときは、別の基準で数えた数字として見るのが安全です。
1つの商品にバーコードを20個まで登録できる
9月8日から、商品のバリエーションごとにバーコードを20個まで登録できるようになりました。これまでは1つだけでした。メーカーのJANコードと自社の管理用のコードのように、同じ商品に複数のコードがある場合に便利です。
- 種類として、UPC、EAN、ISBN、GTIN、ASIN、カスタムを選べます。日本のJANコードは13桁のEANとして登録できます
- 種類を選ぶと桁数などの形式が自動でチェックされ、打ち間違いにその場で気づけます
- 一括編集や、商品CSVの「Variant Barcodes」列でまとめて登録できます
- 販売チャネルやアプリでは、これまでどおり1つ目のバーコードが使われます
今あるバーコードはそのまま1つ目に入っているので、何もしなくて大丈夫です。POSでは、登録したどのバーコードを読み取っても同じ商品が出てくるようになりました。
返品を受け付ける期間を商品ごとに変えられる
9月29日から、特定のコレクション、商品、バリエーションだけ返品期間を変えられるようになりました。たとえば、ストア全体は90日のまま、セール品のコレクションだけ14日にする、といった設定ができます。
設定は、管理画面の設定にあるポリシーの返品とキャンセルのルールから、マーケットごとに行います。1つの商品に複数の設定が当てはまるときは、いちばん短い期間が使われます。最終セールとして返品不可にした商品は、この設定より優先され、これまでどおり返品できません。
入金ページが見やすくなった
9月16日から、Shopifyペイメントの入金ページのデザインが変わりました。左に入金の一覧、右に選んだ入金の詳細が並び、ページを移動せずに切り替えられます。
- 入金済みと入金予定が日付順に並ぶ
- 選んだ入金の内訳をその場で開ける
- 入金に失敗したときの原因をたどりやすくなった
Webとスマホアプリの両方で順次切り替わり、設定は不要です。
ShopのWeb版がshop.comに移った
9月29日から、ShopアプリのWeb版のアドレスがshop.appからshop.comに変わりました。ストアや商品、販売チャネルの設定には影響しません。shop.appへのリンクは自動でshop.comに転送されるので、SNSのプロフィールや広告に貼ったリンクを急いで直す必要はありません。
そのほかのストア運営者向けの変更
- ストア分析でカテゴリの属性が使える:商品カテゴリで設定した色や素材などで、売上のレポートを分けたり絞り込んだりできるようになりました。メタオブジェクトの項目も同じように使えます
- 利益のレポートに関税と送料:同じ注文にかかった関税とそのほかの送料が、利益のデータにまとめて入るようになりました。利益率のレポートの数字が変わることがあります
- Rolloutsの設定画面が新しく:テーマ、チェックアウト、アカウントページの変更を、公開する日時と配信する割合を決めてまとめて出せます。キャンペーン期間だけの変更や、見比べるテストにも使えます
- MetaがAIの販売チャネルに追加:Agentic Storefrontsの画面に、Metaがほかの AIチャネルと並んで出るようになりました。商品は初期設定のままShopify Catalog経由でMetaに共有されるので、出したくない場合は設定を確認してください
- チェックアウトでWhatsAppの配信の同意を取れる:日本ではLINEが主流なので、主に海外のお客様に販売しているストア向けです
- カスタムアプリの状態を確認できる:制作会社に作ってもらったカスタムアプリのエラーやWebhookの届き方、管理画面での表示速度を、Dev Dashboardで見られるようになりました
実店舗のPOSの変更
- 接続状況をホームで確認:通信がつながっているかを、POSのホームのアイコンで確かめられます
- どのバーコードでも商品を呼び出せる:上で紹介した複数のバーコードのどれを読み取っても、正しい商品が出ます
- お客様のネットのカートを店頭で確認:会員のお客様がネットでカートに入れたままの商品を、許可されたスタッフが店頭で見られます。スタッフの役割で権限をオンにする必要があります
- スマホのPOSでカートを常に表示:追加した商品や合計が、どの画面にいても表示されます
- POSでローカル配達の注文を受ける:その場で持ち帰れない商品を、同じ会計で配達の注文にできます。POS Proが必要です
- POSで棚卸し:管理画面で作った棚卸しを、店頭でバーコードを読み取りながら進められます。数えた結果は管理画面で承認してから在庫に反映されます。POS Proが必要です
ローカル配達の注文を処理するスタッフには、新しく配達の注文まで含めた発送の権限が必要になりました。POSでローカル配達を使う前に、スタッフの役割を見直してください。新しい機能を使うには、POSアプリを最新版に更新しておきます。
日本のストアには関係しない変更
次の3つは対象の国が限られていて、日本のストアには関係しません。
- 複数の通貨での入金:オーストラリアとフランスのストアに広がりました
- Shop Pay Installments:アメリカ、カナダ、イギリスで、複数の事業体でも使えるようになりました
- 返品の送料にかかる税:アメリカ向けの注文で、10月23日から自動で計算されます
アプリや開発に関わる変更
アプリを作っている方や、制作会社に開発を頼んでいる方に向けて、主なものだけ挙げます。
- 管理画面の新デザインへの対応:アプリの画面を新しいデザインに合わせるための、Polaris 2.0の候補版が公開されました。管理画面の拡張機能は自動で新しい見た目になります
- Shopify CLI 4.8:開発ストアをコマンドで作成・削除できるようになりました。開発ストアは1つの組織で250までになります
- Shopify AI Toolkit:これまで分かれていたスキルが、1つの
shopifyスキルにまとまりました - Shopify App Pricing:Billing APIで課金している既存の契約を、移行ツールでApp Pricingに移せるようになりました
- バーコードのAPI:バリエーションの
barcodesで複数のバーコードを読み書きできます。従来のbarcodeは1つ目のバーコードを返します - 2027-01で削除されるもの:
automaticDiscountsクエリなどが削除されます。使っているアプリはdiscountNodesへの切り替えが必要です - AIエージェントの買い物:ブラウザで動くAIエージェントが、WebMCPでチェックアウトまで操作できるようになりました
さいごに
9月は、管理画面の見た目が大きく変わった月でした。設定が必要な変更は多くありませんが、ストア分析の数字の見方と、POSでローカル配達を使う場合のスタッフの権限は確認しておいてください。
Shopifyの変更は、毎月この形でまとめていきます。ぜひ参考にしてみてください。
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