はじめに
- Shopify Editions Fall '26で何が発表されたのか、全部を日本語でざっと知りたい
- 数が多すぎて、日本の店に関係あるものだけ拾いたい
- 自分のストアや、作っているアプリ・テーマで何かやることがあるのか知りたい
このような方のための記事です。
この記事では、2026年10月28日(日本時間29日)に公開されたShopify Editions Fall '26の発表を、公式ページの11分野の順にすべて紹介します。1つずつ、何ができるようになったのかと、店にとって何が変わるのかを一言で添えました。海外だけの機能は、そう書いています。
アプリ開発者向けの発表は アプリ開発者向けの解説記事 で詳しく書いています。
Editions Fall '26の全体像
Shopify Editionsは、年に2回まとめて新機能を発表するShopifyの公式イベントです。6月のSpring '26は「Everywhere」、今回のFall '26は「Exponential」という名前が付いています。
発表は11の分野に分かれ、細かい項目まで数えると約190件あります。公式が冒頭に出している数字は次の3つです。
- AIのチャネルで見つけてもらえる商品が10億点以上
- Shop Payのアカウントを持つ買い物客が4億人以上
- Shopifyペイメントが止めている危ない支払いが毎分1万2千件以上
押すと、その分野の紹介に移ります。
Spring '26の主役が「AIの中で売る仕組みの土台」だったのに対し、今回はその土台の上で、Sidekickという管理画面のAI助手に実務を任せる方向がはっきりしました。Sidekickの1日あたりの利用は前年の4.2倍だそうです。
管理画面も作り直されました。実際に開発ストアを開くと、左のメニューが黒くなり、ホームの真ん中にSidekickの入力欄が置かれています。

Spring '26の内容は Spring '26 Editionの解説 と 全発表まとめ にまとめています。

日本の店がまず見ておきたい発表
約190件のうち、日本の店で今すぐ影響がありそうなものを先に挙げます。
- 作り直された管理画面と速い検索:Macならcommand+K、Windowsならcontrol+Kで、ページ・設定・入れているアプリを1か所から探せます
- Sidekickのまとめての変更:複数の変更をまとめて行い、改善案はAIの買い物客で試してから勧めます
- ポリシーの自動作成:返品・連絡先・配送・利用規約のページを自動で作り、店の設定に追従させます
- 分析画面のメモと地図:数字が動いた理由をグラフに残せ、売れている地域を地図で見られます
- バーコード20個:1つのバリエーションにバーコードを20個まで登録できます
- Flowの変更:「商品が更新されたとき」のきっかけが入り、スタッフの権限で動かせる範囲が決まるようになりました
逆に、Shopify Taxの代行、HSA・FSAという医療費口座での支払い、DHL Expressの拡大などは、アメリカやヨーロッパなど特定の国だけの話です。

1. Agentic:AIの中で売る
ChatGPTやGemini、Claudeなどの生成AIの中で、買い物客が商品を探して買う流れの話です。

AIの中で買ってもらう
Googleの検索とGeminiでの販売
GoogleのAIモードを含む検索と、Geminiアプリの中で買ってもらえるようになりました。購入はチャットの中で済み、注文はいつもの管理画面に入ります。日本の店にとってはこの分野で一番大きい話です。
Shop skill
shop.mdというファイルをChatGPTやClaudeに渡すと、そのAIが商品探し・おすすめ・Shop Payでの購入までこなせるようになります。誰でも中身を自分好みに書き換えられます。
Shop Payが使えるAIが増えた
Muse、Claude Duet、Grok Bot、Instinctの中で、Shop Payで支払えるようになりました。Shopify以外のブランドの商品も買え、MastercardとVisaに対応、Amexも予定されています。
通常価格がAIに伝わる
Shopify Catalog経由で、AIの買い物エージェントに「通常価格」も渡るようになりました。設定なしで「値下げ中」がAIの回答に出ます。
Catalogに載る条件の確認
自分の店がShopify Catalogに載る条件を満たしているかを確かめられ、足りない点も教えてくれます。AIに商品を拾ってもらう前の健康診断です。管理画面の販売チャネル「エージェンティック」を開くと、右の「ソース」にShopify Catalogの状態が出ます。開発ストアでは「対象外」で、押すと「商品データを確認」へ進めました。

AIから店を作る・管理する
AIの中での店のプレビュー
Shopifyに登録する前に、Shopify CLIで店を作り始められます。売る準備ができたら、作ったものをそのまま引き継げます。
AIでデジタル商品を作る
デジタルのファイルをAIに渡すだけで、価格や受け渡しまで設定された商品が管理画面にできます。
AIで仕入れ
ChatGPTやClaudeに売りたいものを伝えると、Shopify Collective経由で他社の商品を自分の店に取り込めます。
Grok・Gemini・Muse・Copilotとの接続
それぞれのAIとストアをつなぎ、商品・注文・在庫をチャットから管理できます。CopilotならOutlookやExcelと並べて扱えます。Grokからは店を新しく作ることもできます。
AIの中でCanvas
ChatGPTやClaudeの中で、Canvasを使って店をデザインできます。
ChatGPTのサイドバーにShopify
ChatGPTの横にShopifyを固定し、売上・セッション・購入率を見たり、商品を追加・検索したりできます。
AIに渡す店の情報の承認
ポリシーやよくある質問など、AIに伝わる店の情報を確かめて承認できます。内容の直し方の提案も出ます。
日本の店で使えるかどうかは、公式ページに国が書かれていない項目が多いので、管理画面の「エージェンティック」に表示が出るかで確かめてください。AIの中で売る準備は AIコマース対応のチェックリスト にまとめています。
2. Sidekick:管理画面のAI助手

難しい作業もこなすSidekick
複雑な作業を引き受け、複数の変更を一度に用意し、計算・コードの記述・Web検索までします。一度伝えたことは覚えています。
Sidekickが試してから勧める
SimGymという、AIの買い物客で店を試す仕組みを使い、Sidekickが改善案を試してから提案します。どれを適用するかは店主が決めます。本物のお客様でのA/Bテストではありません。
アプリとWebの情報も使った提案
入れているアプリの情報や、Webで調べた業界・市場の情報も踏まえて提案します。
計画を立ててまとめて変更
一度承認すると、コレクションの全商品の説明文を書き換えるといった変更をまとめて行います。
どのページからでもSidekick
作り直した管理画面では、画面の下に浮いている入力欄から、どのページでもSidekickに話しかけられます。

ホームにおすすめと次にやること
管理画面を開くと、Sidekickのおすすめと次にやることが並びます。
下書き注文をSidekickで
下書き注文の作成や修正をSidekickに頼め、変更点は保存の前に色付きで確かめられます。
プリントオンデマンドの商品づくり
デザインをアップロードするか生成し、商品に載せて確かめてから公開できます。
価格の相談
Shopify Smart Pricingのモデルを使い、商品ごとの価格の目安を答えます。
入金・チャージバックの相談
入金が少なかった理由、チャージバックの原因、Shopifyペイメントの本人確認の方法を聞けます。
チェックアウトのカスタマイズを手伝う
チェックアウトとお客様アカウントの編集画面や、Checkout Blocksアプリでのカスタマイズを手伝います。
テーマの作りを教えるファイル
テーマの作りやデザインの好みをMarkdownのファイルに書いておくと、Sidekickが会話をまたいでその決まりを守ります。制作会社が納品するテーマに入れておくと、店主がSidekickで直しても崩れにくくなります。
アプリ側からSidekickを開く仕組みは アプリ開発者向けの解説記事 に、Sidekickとアプリの連携は Sidekickのアプリ拡張の記事 に書いています。
3. Online:オンラインストア
ストアの作り方と接客
Canvasで店全体を1画面で編集
店全体を1つの画面に並べて編集し、細部まで拡大して、Sidekickと一緒に作り込めます。テーマなしから公開までが20%速くなったそうです。詳しくは Canvasの解説記事 をご覧ください。
賢くなった店頭のAI接客
おすすめ・チャットからの購入・スタッフへの引き継ぎまでこなします。Shopでログインしたお客様は、Shopify Inboxのチャットでの購入率が最大1.5倍だそうです。
オンラインストアのページの作り直し
テーマ・ドメイン・公開を1つのページで扱えるようになりました。
Shopでのログインを広げる
Shopify以外の店でも「Shopでログイン」を付けられるようになり、Shopify FormsやKlaviyoの登録フォームともつなげられます。初めてログインしたお客様に追加の情報を聞く専用フォームへ移ってもらう機能も近日公開です。
公開の予約とテスト
分かりやすくなったロールアウト
テーマ・チェックアウト・カタログ・割引をまとめて1つの公開として予約できます。セールの開始日に全部を同時に切り替えられます。
ほかの売り場にも予約公開とA/Bテスト
ヘッドレス、POS、Googleショッピング、Shopアプリにも、予約公開やA/Bテストを出せます。
割引もロールアウトに
割引を、テーマやチェックアウトの変更と同じ公開に含められます。
価格の予約と自動で戻す
価格と商品の公開をカタログとして予約し、セールが終わると自動で元に戻せます。使い方は ロールアウトでセールを予約する記事 にまとめています。

SimGymに買い物の目的
AIの買い物客で試すときに「目的の商品を見つけられるか」などの目的を決められ、直す場所が画像で示されます。
検索・言語・B2B
店内検索の候補が良くなった
入力中の候補が良くなり、検索からカートに入る割合が8%上がったそうです。
右から左に書く言語
アラビア語・ヘブライ語・ウルドゥー語の店を出せます。
翻訳が変更に追従
Translate & Adaptで、店を直すと翻訳版にも反映され続けます。
B2Bの検索とCSV
Algoliaのアプリで、B2Bのお客様には自分のカタログの商品だけを交渉済みの価格で検索結果に出せます。B2BのカタログのCSV書き出しには仕入れ先が入り、仕入れ先で絞って価格を直せます。
4. Merchandising:商品の管理
販売チャネルごとの商品データ
販売チャネルごとに、送る商品データの割り当てを変えられます。たとえばGoogle向けだけタイトルを「商品名 - ブランド名」にできます。変更はそのチャネルの全商品に効きます。
いろいろ混ぜられるコレクション
商品・アプリ・バリエーションを混ぜたコレクションを作れます。Sidekickに作らせることもできます。
バリエーションを商品ページで編集
商品とバリエーションを同じページでまとめて編集できます。
新商品の価格の目安
Shopify Smart Pricingで、新しく出した商品に市場に合わせた価格の目安が出ます。
バーコードを20個まで
1つのバリエーションにバーコードを20個まで登録でき、形式のチェックもされます。JANと仕入れ先のコードを両方持つ商品をPOSで読むときに便利です。
URLを売る商品
商品にURLを付けて価格を決め、テンプレートや予約の権利のような「使う権利」を売れます。
Digital Productsアプリの改良
デジタル商品を売り始めやすくなりました。
マーケットごとのカートの確認
特定のマーケットで、商品・価格・在庫・チェックアウトの設定がカートにどう出るかを確かめられる機能が近日公開です。
Collectiveの取引先の売れ行き
Shopify Collectiveで、取引先の店での売れ行きを見られます。
5. Retail:実店舗とPOS
お客様を知る
店頭のお客様を見分ける
Shopifyペイメントで買ったことのある数億人のネットワークから、店頭のお客様を見分けられます。分かっているお客様は、分からないお客様より生涯の購入額が60%以上高いそうです。
ネットの放棄カートを店頭で
許可されたスタッフが、お客様のネットの放棄カートをPOSで呼び出し、店頭で売れます。
AIが近くの店を案内
AIのエージェントが実店舗の場所を見つけ、近い店に案内します。
レジを速く
会計が速くなった
現金や分割払いのタップが減り、レシートとカードの処理も速くなりました。
POSの検索と絞り込み
商品・注文・お客様・コレクション・下書きで検索し、絞り込めます。
売り方に合わせたタイル
POSのタイル配置を売り方に合わせて最初から用意し、新しいタイルも提案します。
カートが常に見える
モバイルのPOSでカートが常に画面に出ます。
カートを別のスタッフが引き継ぐ
始めたカートを別のスタッフが引き継げ、シフトが変わっても中身が残ります。
どのバーコードでも探せる
GTINや仕入れ先のコードなど、どのバーコードでもバリエーションが見つかります。
地域の配達
チェックアウトで「地域の配達」を選べるようにし、POSで管理・発送・追跡できます。
端末とスタッフの管理
端末の状態を管理画面で
POSの端末の状態・場所・アプリの版を管理画面で確かめ、なくした端末を無効にできます。
接続の状態をホームで
ネット・Shopify・機器の接続の状態をPOSのホームで確かめられ、止まっていれば次にやることが出ます。
棚卸しの予約
商品・場所・期間で棚卸しを予約し、誰が何を数えたかを確かめてから在庫に反映できます。
スタッフごとの売上
売上をスタッフごとに記録し、成績を見られます。
スタッフの管理をまとめる
POSと管理画面のスタッフをまとめて管理でき、季節雇用の扱いや1人に複数の役割も付けられます。組織単位の役割はPlusだけです。
スタッフ名の記録
返金・返品・手動の割引・レジの開閉などを、スタッフ名つきで見られます。
CSVでスタッフをまとめて登録
スタッフのアカウントの作成・停止・再開をCSVでまとめてできます。
支払いとレシート
レシートの見た目
印刷するレシートを整えられます。EU・イギリス・カナダの税の明細は自動で入ります。
店頭でAlipay・WeChat Payなど
Alipay、WeChat Pay、Satispay、Scalapay、GrabPayを店頭で受け付けられます。インバウンドの多い日本の店でも気になる機能ですが、使える国は公式ページに書かれていないので、Shopifyペイメントの設定画面で確かめてください。
フランスのCartes Bancaires
フランスのデビット専用のカードに対応しました。フランスだけの話です。
6. Payments:決済・不正対策・税
不正とチャージバック
Shopify Protect
不正を注文になる前に止め、AIで異議申し立てに勝ちやすくし、独自のルールも作れるアプリです。「商品が届かない」の申し立てで勝てた件数が60%増えたそうです。順に公開予定です。
危ない注文を支払いの前に止める
チェックアウトで、支払いの承認の前に危ない注文を自動で止めます。
リスクの理由が見える
注文の画面で、何がリスクを上げたのかが分かります。発送するかどうかの判断がしやすくなります。
リスクと異議申し立てのレポート
支払いのリスクと異議申し立てのレポートを自分で作れます。
Shop Pay以外にもチャージバックの保護
Shop Pay以外の注文にも保護を広げ、不正のチャージバックは補償されます。近日公開です。
本人の購入の証拠を出す
本人が買ったのに不正だと申し立てられたとき、カード・レシート・認証の記録をShopifyが出してくれます。
配達の証拠を自動で添付
「届いていない」の申し立てに、配送業者の配達の証拠を自動で付けます。
AIがチャージバックに回答
銀行や申し立ての理由に合わせた回答を、店の情報を使ってAIが書きます。
自分で作る不正のルール
選んだリスクの指標でルールを書き、過去の注文で試し、効き目が落ちたら知らせてくれます。
税と海外販売
アメリカの売上税をShopifyが代行
アメリカでは、新しく始める店の州ごとの売上税を、計算から納付までShopifyが代行します。アメリカだけの話です。
関税込みの価格と一律の送料
Shopify Managed Marketsで、関税と税を含めた価格と一律の送料で海外に売れます。海外の購入率が50%上がったブランドがあるそうです。
出荷元で税を計算
アメリカの注文の税を、出荷する拠点の場所で計算します。
決済と入金
1回目で通りやすく
アメリカのオンライン決済が、機械学習で1回目で承認されやすくなりました。
法人ごとの決済会社
法人ごとに別の決済会社をつなげられます。
高額な商品の確認
高額な商品を売るための確認を、管理画面で済ませられます。
取引のレポート
売上・返金・手数料・調整を、期間や通貨ごとに見られます。
複数の通貨で入金
オーストラリア・フランス・シンガポール・香港で、複数の通貨で入金を受け取れます。AdvancedとPlusだけです。
今の決済会社と並べて使う
今の決済会社のままでも、同じ店にShopifyペイメントでShop Payや各国の支払い方法を足せます。
各国の支払い方法
Alipay、WeChat Pay、Satispay、Scalapay、GrabPayに加え、オンラインでMB WAYとOXXOに対応しました。
見やすくなった入金の画面
日付ごとに、何が入って何が保留かが分かる画面になりました。
HSA・FSAでの支払い
アメリカの医療費口座からShop Payで払えるようになります。アメリカだけで、近日公開です。
オーストラリアの分割払い
オーストラリアでShop Pay Installmentsを先行提供します。
複数の法人でShop Pay
複数の法人を持つ事業者が、1つの店からShop PayやShop Pay Installmentsを扱えます。
チェックアウトの見た目
チェックアウトに入力欄を足せる
チェックアウトとお客様アカウントの編集画面で、文字・日付・チェックボックス・選択肢の欄を足せます。配送の指示やギフトのメッセージを集められます。日本の店でアプリを入れて対応していた「配送の希望」「のし」を標準でまかなえるかもしれない機能で、届いたら真っ先に試したいところです。順に公開予定です。
支払い方法がタイル型に
ラジオボタンの並びが、タイル型の見やすい並びに変わります。順に公開予定です。
サンクスページのお祝い
支払いからサンクスページに移るときに、お祝いの動きが入ります。順に公開予定です。
マーケットごとの手数料
商品やコレクションごと、マーケットごとに手数料を設定し、チェックアウトで集められます。先行提供です。
ほかのブラウザでApple Pay
Chrome・Edge・Firefoxなどでも、iPhoneでQRコードを読んでApple Payで払えます。近日公開です。
詰まった入力欄
チェックアウトの入力欄が詰まった縦並びになり、エラーが見つけやすくなります。近日公開です。
7. Operations:管理画面と運営
管理画面
管理画面の作り直し
メニューやレイアウトが新しくなり、Sidekickに届きやすくなりました。順にすべてのページへ広がります。
変更の記録を1か所に
店の変更を、どのスタッフ・アプリ・サービスがしたかまで1つの記録で見られます。近日公開です。
パスキーでログイン
ログインにパスキーを使えます。条件を満たすアカウントには自動で作られます。
速い検索
セクション・ページ・入れているアプリを、1か所の速い検索で探せます。
ファイルをフォルダで整理
管理画面の「ファイル」に「新しいフォルダ」のボタンが付き、画像やPDFをフォルダに分けられるようになりました。商品画像が何千枚もある店ほど助かります。

ポリシーの自動作成
返品・連絡先・配送・利用規約のポリシーを自動で作り、店の設定を変えると追従します。日本の特定商取引法の表記まで作るかは公式ページに書かれていないので、届いたら中身を確かめてください。
メタフィールドをその場で編集
メタフィールドを、管理画面のどのページでもその場で直せます。
Shopify CreditとQuickBooks
Shopify CreditをQuickBooksとつないで、帳簿付けを減らせます。
Shopify Balanceの送金
国内送金や、海外の仕入れ先への現地通貨での支払いが速く安くなりました。
分析
売れている地域の地図
売れている地域を円の大きさで示す地図が入りました。レポートの一覧の「配送先別の注文のホットスポット」で見られます。開発ストアで開くと、配送先の近い注文が1つの円にまとまり、円の中に注文数が出ました。グラフの種類で「バブルマップ」を選べば、ほかのレポートでも住所を地図にできます。

アプリの出来事を分析に
使われたポイントや送ったメールなど、アプリの出来事を分析画面のレポートに入れられます。対応したアプリだけです。
メタフィールドで分析を分ける
色・素材・柄といったカテゴリのメタフィールドや、会員ランクなどのメタオブジェクトで分析を分けられます。
分析にメモ
レポートに、キャンペーンや出来事のメモを残せます。売上が動いた理由を後から追えます。
人の訪問に近いセッション
ボットを除き、同意に合わせた数え方になり、セッションが人の訪問に近くなりました。数字が前と比べて下がって見えることがあります。
発注書の分析
発注書のデータを分析で見て、絞り込み、書き出せます。
Shopify Flow
「商品が更新されたとき」のきっかけ
商品の価格・タグ・メタフィールドなどが変わったときに動く自動化を作れます。見張る項目は5つまで選べます。
スタッフの権限で決まる
Flowの閲覧・編集・有効化を、管理画面のスタッフの権限で決めるようになりました。権限の足りないスタッフは、ワークフローを作って保存はできても、テストや有効化ができません。顧客の店でFlowを組む制作会社は、自分のスタッフアカウントに、手順が触る対象の編集の権限が付いているかを先に確かめてください。
AIエージェントからFlowを作る
AI Toolkitを使って、好きなAIエージェントから自動化を作れます。
過去の版に戻す
過去の版を見比べて、下書きとして戻せます。
その他
13の言語に対応
バスク語、ベンガル語、カタルーニャ語、エストニア語、ガリシア語、ジョージア語、グジャラート語、ラトビア語、マラーティー語、セルビア語、タミル語、テルグ語、ウクライナ語が加わりました。
アプリの拡張の状態
アプリの設定画面で拡張機能ごとの状態を見て、問題があれば開発元に連絡できます。近日公開です。
店の状態のチェックリスト
店がShopifyで問題なく続けられる状態かを1か所で見られ、やることのチェックリストが出ます。
スマホアプリの作り直し
iOSとAndroidのShopifyアプリが作り直され、速くなりました。
8. Shop:Shopアプリとshop.com
ブランドをまたいだ1つのカート
Shopの中で、複数のブランドの商品を1つのカートに入れ、1回のタップで買えます。
新しいshop.com
特集を見たり、注文を詳しく追ったりできるWebサイトになりました。
おすすめと興味のフィード
Shopアプリが、好みや興味に合わせたおすすめを並べます。
Shopの検索の絞り込み
サイズ・価格・色・ブランドで絞り込めます。ログインしたお客様には、閲覧と購入の履歴に合わせて結果を並べます。
ShopのAI接客が広がった
ShopアプリのAI接客が使える国が広がりました。
Instagramの投稿をShopに
Instagramをつなぐと、リールや画像がShopアプリの買える投稿として同期されます。
割引コードをShopで見つけられる
登録フォームやメールで配った割引コードを、お客様がShopのアカウントで見つけられます。
カートの同期
Shopのアカウントを持つお客様は、店のカートが端末や訪問をまたいで同期され、Shopのカートも店のカートに引き継がれます。
店の見た目をShopに同期
オンラインストアの見た目と商品の並びが、Shopの店のページに自動で同期されます。先行提供です。
日本ではShopアプリの利用者がまだ多くないので、今のところ影響は限られます。
9. Marketing:集客
Campaign Autopilotが広がった
広告をAIが自動で回すCampaign Autopilotが、Microsoft広告・Snapchat、近日X広告にも広がり、SEOの改善案も出すようになりました。管理画面の「成長」に入口があります。

まとまったマーケティングのレポート
どのチャネルが売上につながったかが、流入元を分けて分かりやすくなりました。
Shop Campaignsが35以上の市場に
イギリス・オーストラリア・EUなどに広がりました。売れたときだけ払う広告です。
WhatsAppの同意と自動送信
チェックアウトでWhatsAppの案内の同意を集め、閲覧・カート・チェックアウトで離れたお客様にShopify Messagingから自動で送れます。日本ではWhatsAppの利用者が少ないので、LINEの代わりにはなりません。
ブラックフライデーのメールのひな形
Shopify Messagingに、確認・調整・予約まで済ませられるひな形が用意されました。準備は ブラックフライデーのチェックリスト にまとめています。
Shop CampaignsをShopifyQLで
広告費・売上・広告費用対効果・獲得単価を、ShopifyQLで取り出せます。
TikTokのBuy Direct広告
一部の店は、TikTokの中で買ってもらえる広告を出せます。
ChatGPT Ads
アプリから、ChatGPTのチャットの中に広告を出し、成果を管理画面で追えます。
10. Fulfillment:配送・返品・注文の編集
配送
Shop Promiseの印
配送と返品が確かな商品に印が付き、ShopアプリとShopify Catalogの検索で上に出ます。対象になる店は20倍に増えたそうです。
マーケットの中で配送を設定
地域や会社の拠点ごとに、配送の選択肢を決められます。
バリエーションごとの荷物のサイズ
荷物のサイズと、梱包に使う箱の初期値をバリエーションごとに決められます。開発ストアの商品ページには、配送の欄に「単独で発送する場合のパッケージ」と「梱包された商品のサイズ」がすでに出ていました。

海外の配送業者の拡大
DHL Expressがイギリス・フランス・イタリア・ドイツ・スペインに、ロイヤルメールの受け取り場所への配送がイギリスに、DHL eCommerceがオランダとポーランドに、海外向けのUPSとCanada Postの返品ラベルがカナダに広がりました。日本の店には関係しません。
FedExの配達写真
配達写真が注文に表示され、「届いていない」の申し立ての証拠になります。
アメリカの返品送料の税
アメリカの返品の送料に、地域ごとの税が自動で入ります。
在庫
棚卸しの予約
店ごとに棚卸しを予約し、バーコードか手入力で数えて記録できます。管理画面で予約した棚卸しは、POSのスタッフにも出ます。
どのページからでもバーコード
管理画面のどのページからでもバーコードを読み、商品・注文・ロットに移れます。
在庫の移動にメタフィールド
在庫の移動にメタフィールドを付けられます。
返品と注文の編集
返品・キャンセルの受付をマーケットごとに
お客様から返品やキャンセルを申し込めるかを、マーケットごとに決められます。
返品の決まりをマーケットごとに
返品とキャンセルの決まりをマーケットごとに設定し、商品やコレクションごとに返品の期間を変えられます。
注文に後から割引
受けた注文に割引を後から足せます。合計は自動で計算し直されます。電話やメールで受けた注文の値引きに便利です。
下書き注文で定期購入
下書き注文に定期購入の商品を入れ、請求書から支払ってもらえます。
残金を消す
取らないことにした残金を、帳簿と税の記録を崩さずに消せます。
配送先を直すと税も計算し直し
注文の配送先を直すと、明細の税が自動で計算し直されます。
11. Developer:アプリとテーマを作る人向け
開発者向けは50件近くあります。アプリ開発者が対応すべきことは アプリ開発者向けの解説記事 で詳しく書いているので、ここでは一言ずつにします。
AIの中での買い物を作る
1つのMCPで買い物の機能
どんなAIエージェントやアプリにも、Shopでのログイン・商品検索・Shop Payでの購入を足せます。
WebMCP
店がAIエージェントに、商品探し・カート・チェックアウトの道具を渡せます。
Catalog APIの強化
3Dモデルや動画のある商品で絞り込め、セール価格と安全上の注意も返ります。Shopify以外の店の商品も探せ(ベータ)、Shopでログインした人には個人に合わせた結果を返します。
売上を生むと報酬
Catalog APIで売上を生むと、店がShop Campaignsに設定した手数料に加え、Shopifyから0.3%が入ります。先行提供です。
どのアプリにもShop Pay
自分のアプリや買い物の体験に、Shop Payでの購入を足せます。
「/buy」と「/ask」
商品・お客様情報・割引・流入元を含めたチェックアウトへの直接リンクを「/buy」で作れます。「/ask」は、店の公開情報をもとに店についての質問に答えます。
アプリの土台
App Events
アプリの出来事を送ると、店主がShopifyの分析画面で見られます。チェックアウトとお客様アカウントの拡張からも1行で送れます。
Polarisの部品とCDN
14の新しい部品が加わり、CDNで版を固定したり先に試したりできます。
POSの拡張
レシートやラベルの印刷、取引の完了に反応する常駐の処理、表示場所をまたいだデータの共有ができます。
Admin APIの追加
発注書を読めるようになり、進行中のロールアウトの対象を調べて変更を通知で受け取れます。返品の送料の税も返品のAPIで見えます。
Checkout Kit
Web・スマホのアプリ・AIの買い物に、最適化されたチェックアウトを埋め込めます。
Functionsの強化
配送のカスタマイズから配送の選択肢のメタフィールドを読め、チェックアウトごとに必要なメタオブジェクトも読めるようになります。
Shopでのログインをアプリに
お気に入り・レビューなどのアプリを、Shopのワンタップのログインでお客様とつなげられます。項目ごとの同意で詳しい情報ももらえます。
PythonとPHPのパッケージ
PythonとPHPでアプリを作るための公式のパッケージが出ました。
分析へのメモとメタオブジェクト
アプリから分析画面にメモを書き込め、メタオブジェクトの項目を分析の切り口に使えます。
開発の道具
Dev Dashboardの作り直し
アプリと開発ストアの管理に加え、課金と入金も同じ場所になりました。掲載の提出・料金の設定・アプリの広告も近日Dev Dashboardから行えます。ストアの一覧から、協力者としてのアクセスも申し込めます。
AIエージェントから使うShopify CLI
CLIがAIエージェントから操作しやすい形になり、開発ストアの作成・一覧・削除もCLIだけでできます。
Stripe Projects CLI
1つのコマンドで、Shopifyの店とアカウントとプランを作れます。
Eventsが18の分野に
商品・コレクション・お客様・会社・注文・発送・在庫・コンテンツ・独自データに広がりました。
Shopify App Pricingの強化
Billing APIから移す道具、非公開のプランの無制限化、年額と従量課金の組み合わせ(近日公開)、プランに店の条件を付ける機能が入りました。App Storeの値段は店の通貨の目安でも出ます。
紹介の報酬が4年間
Shopifyに新しい店を紹介した開発者に、すべてのプランで4年間、月額料金とオンラインの売上から報酬が入ります。
テーマ アプリ アドオン
テーマストアの掲載にアプリを付けて売れます。
安全な仕組み
AI Toolkitのセキュリティチェック
1つの指示からアプリの弱点を探し、AIエージェントと一緒に直せます。
組織の情報を見せる
Dev Dashboardに組織の情報を入れると、協力者のアクセスを申し込むときに店側に見えます。
スクリプトタグの終了
アプリはスクリプトタグを作ったり更新したりできなくなりました。2027年3月1日には店頭でも動かなくなるので、テーマアプリ拡張かWeb Pixelへ移します。
IPアドレスの制限
アプリごとに、APIを呼べるIPアドレスを絞れます。
アプリ名は固有の名前に
他と区別できる名前が求められます。
App Storeのレビューの確認
Shopifyが、レビューを書いた店の信頼度・本人確認・アプリの使われ方と照らし合わせて、レビューを自動で確かめます。店主や開発者がやることはありません。たとえば「無料期間を延ばすので★5を書いてください」と見返りを付けて集めたレビューや、たくさんのアプリに同じような書き込みをして回る店のレビューは外されます。7月の発表で、過去のレビューにもさかのぼって適用するとされました。店主にとっては、★の数が実際に使っている店の評価に近づきます。
期限付きトークン
2027年1月までに移らないと、App Storeから外れます。詳しくは 期限付きトークンの記事 と アプリのセキュリティ対応の記事 をご覧ください。
本番のログをCLIから
本番のアプリのログを、Shopify CLIから調べられます。近日公開です。
ストアフロント
AIに対応したHydrogen
お客様アカウント・入力中の検索候補・AIエージェント向けのスキル・Vercelへのワンクリックの公開が揃いました。
新しいテーマの作り方
Liquidでブロックを組み、型の決まった約束事と部分的な更新が使えます。MarkdownのファイルでAIに作り方を教えられ、Tailwindが最初から入っています。Canvasはこの作りの上に乗っています。
Vercel Shop
新しいHydrogenで作られた、Next.jsのひな形です。
mock.shopの参考ライブラリ
AIエージェントに渡して店を作り、Shopifyに公開できます。
使うCSSだけを配る
店のページが、そのページで使うCSSだけを配るようになり、速くなりました。
同じ日に変わった挙動で、制作会社が確かめたいこと
Editionsのページには載っていませんが、同じ日に開発者向けの変更履歴に出た挙動の変化が2つあります。どちらも制作の現場に直接効きます。
1つ目は、新しいお客様アカウントへの初めてのログインで、顧客の状態が「有効」に変わるようになったことです。これまで新しいお客様アカウントでログインしても、顧客は「無効」のままでした。今後は初めてのログインで「有効」になり、アプリに有効化の通知が届きます。テーマで「ログインしたことがあるか」を見て表示を分けている箇所は、ログインしたことのある顧客で結果が変わります。ポイントや歓迎のメールを有効化のきっかけで動かしているアプリも、見直しが必要です。
2つ目は、Shopify Taxをアメリカ向けに任せる設定の店で、商品の公開先の扱いが変わったことです。オンラインストアなどに出す商品はShopにも出ていることが必須になり、アプリが外そうとするとShopifyが補正するか拒否します。アメリカ向けの税をこの設定で管理していない店には関係しないので、日本の多くの店は対象外です。
新しいお客様アカウントへの移行で詰まるところは お客様アカウントの移行の記事 にまとめています。
日本の店・制作会社が今やること
約190件のうち、2026年10月時点の日本の店がすぐに手を動かすものは多くありません。実務で優先するのは次の順です。
- 管理画面の作り直しに慣れる。検索のcommand+Kと、どのページからでも呼べるSidekickは毎日の作業を短くします
- Flowの権限を確かめる。Flowを組む外部のスタッフや制作会社のアカウントに、手順に合った権限が付いているか
- お客様アカウントへの初めてのログインの変化を確かめる。テーマとアプリで「ログイン済みか」を使っている箇所
- アプリを作っている人は、スクリプトタグと期限付きトークンの期限を確かめる
- チェックアウトの入力欄の追加、Alipay・WeChat Pay、GoogleやGeminiの中での販売は、日本の店に届いた時点で試す
4以外は、今すぐ壊れるものではありません。
さいごに
Editions Fall '26は、Spring '26で作ったAIの中で売る土台の上に、Sidekickに実務を任せる仕組みと、作り直した管理画面を乗せた発表でした。数は約190件ありますが、日本の店で今すぐ効くものは、管理画面・Flow・お客様アカウントの3つに絞れます。
アプリ開発者向けの発表は、App Eventsやテーマ アプリ アドオン、料金プランの条件など、売り方まで変わる内容が多く含まれています。アプリ開発者向けの解説記事 で、自社でShopifyアプリを6本作っている立場から詳しく書いています。
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