はじめに
「Shopify と BASE、結局どっちが安いの?」
ネットショップを始めようとするとき、この疑問にぶつかる方は多いのではないでしょうか。BASE は月額無料で始められる手軽さが魅力です。一方、Shopify は機能が豊富で拡張性に優れています。
実は、両者の手数料体系は大きく異なります。月商によって「お得なプラットフォーム」が入れ替わるのです。選択を間違えると、月に数千円から数万円もの差が生まれることもあります。
今回は、月商 10 万円から 100 万円超まで具体的な数字で比較し、損しない選び方を解説します。この記事を読めば、あなたのビジネス規模に最適なプラットフォームが明確になりますので、ぜひ最後までお読みください。
Shopify と BASE の料金体系を整理
まずは両者の料金体系を整理しましょう。比較対象は、Shopify の Basic プラン、BASE のスタンダードプランとグロースプランです。
Shopify Basic プラン[1]
項目 | 金額 |
|---|---|
月額費用 | 3,650 円(年払い) |
決済手数料 | 3.55% |
販売手数料 | 無料 |
振込手数料 | 無料 |
BASE スタンダードプラン / グロースプラン[2]
項目 | スタンダード | グロース(年払い) | グロース(月払い) |
|---|---|---|---|
月額費用 | 無料 | 16,580 円 | 19,980 円 |
決済手数料 | 3.6% + 40 円 | 2.9% | 2.9% |
サービス利用料 | 3% | 無料 | 無料 |
振込手数料 | 250〜750 円 | 250〜750 円 | 250〜750 円 |
Shopify Basic は月額 3,650 円で決済手数料 3.55%。BASE スタンダードは月額無料ですが、決済手数料 3.6%+ 40 円に加えてサービス利用料 3%がかかります。BASE グロースは月額 16,580 円と高額ですが、決済手数料 2.9%は業界最安水準です。
月商 10 万円以下:Shopify が僅差で有利
月商が少ない段階では、Shopify Basic と BASE スタンダードがほぼ同等です。具体的に計算してみましょう。
月商 10 万円・注文 20 件の場合
プラン | 月額 | 決済手数料 | サービス利用料 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
Shopify Basic | 3,650 円 | 3,550 円 | 0 円 | 7,200 円 |
BASE スタンダード | 0 円 | 4,400 円 | 3,000 円 | 7,400 円 |
BASE グロース | 16,580 円 | 2,900 円 | 0 円 | 19,480 円 |
Shopify が 200 円安くなりました。BASE グロースは月額費用が高いため、月商 10 万円では約 12,000 円も損します。
ただし、売上がゼロの月がある場合は BASE スタンダードが有利です。Shopify は売上ゼロでも月額 3,650 円が発生しますが、BASE スタンダードなら固定費ゼロです。まだ売上が安定していない方は BASE スタンダードから始めるのも選択肢です。
月商 12 万円:Shopify が差をつけ始める分岐点
月商が 12 万円を超えると、Shopify の優位性が明確になります。
月商 12 万円・注文 24 件の場合
プラン | 月額 | 決済手数料 | サービス利用料 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
Shopify Basic | 3,650 円 | 4,260 円 | 0 円 | 7,910 円 |
BASE スタンダード | 0 円 | 5,280 円 | 3,600 円 | 8,880 円 |
BASE グロース | 16,580 円 | 3,480 円 | 0 円 | 20,060 円 |
Shopify が約 970 円安くなりました。BASE スタンダードの実質手数料率 6.6%(3.6%+3%)が、Shopify の 3.55%を大きく上回るためです。
月商 15 万円を超えると、その差は 1,500 円以上に広がります。継続的に月商 10 万円以上が見込めるなら、Shopify を選ぶ方がコスト効率が良いでしょう。
月商 50 万円:Shopify の優位が続く
月商 50 万円に達しても、Shopify Basic プランが最もコスト効率が良い状態が続きます。
月商 50 万円・注文 100 件の場合
プラン | 月額 | 決済手数料 | サービス利用料 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
Shopify Basic | 3,650 円 | 17,750 円 | 0 円 | 21,400 円 |
BASE スタンダード | 0 円 | 22,000 円 | 15,000 円 | 37,000 円 |
BASE グロース | 16,580 円 | 14,500 円 | 0 円 | 31,080 円 |
Shopify が最安で、BASE グロースより約 9,700 円安くなります。BASE グロースの月額 16,580 円は大きな固定費です。この月額を決済手数料の差(3.55% vs 2.9%=0.65%)で回収するには、相当な月商が必要になります。
一方、BASE スタンダードとの差は約 15,600 円に達します。月商 50 万円で BASE スタンダードを使い続けるのは明らかに損です。
月商 100 万円以上:まだ Shopify が有利
月商 100 万円を超えても、Shopify Basic が最安の状態が続きます。
月商 100 万円・注文 200 件の場合
プラン | 月額 | 決済手数料 | サービス利用料 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
Shopify Basic | 3,650 円 | 35,500 円 | 0 円 | 39,150 円 |
BASE スタンダード | 0 円 | 44,000 円 | 30,000 円 | 74,000 円 |
BASE グロース | 16,580 円 | 29,000 円 | 0 円 | 45,580 円 |
Shopify が約 6,400 円安くなります。月商が増えるほど 3.55%と 2.9%の 0.65%差が効いてきますが、BASE グロースの月額 16,580 円を覆すには至りません。
月商約 200 万円を超えると、BASE グロースが Shopify を逆転します。計算すると、月商約 199 万円で両者の費用がほぼ同額になり、それ以上では BASE グロースが有利になります。
料金以外の比較ポイント
手数料だけでプラットフォームを選ぶのは危険です。ビジネスの成長に合わせて、機能面も比較しましょう。
Shopify の強み
- 海外販売に強く、多通貨・多言語対応が標準装備
- アプリストアに 8,000 以上の拡張機能
- カスタマイズ性が高く、独自ドメイン運用が容易
- 24 時間サポート対応
BASE の強み
- 日本語 UI で初心者に優しい操作性
- 「BASE かんたん決済」で審査なく即日開始可能
- Instagram 連携やショップコインなど国内向け機能
- 初期費用ゼロで気軽にスタート
将来的に月商 100 万円を超える計画があるなら、Shopify の方が拡張性で有利です。一方、国内向けで小規模に運営するなら、BASE の使いやすさが魅力となります。
まとめ:月商で選ぶプラットフォームの最適解
Shopify と BASE の損益分岐点を整理すると、以下のようになります。
月商別おすすめプラン
月商 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
売上不安定 | BASE スタンダード | 月額無料で固定費リスクなし |
10 万〜200 万円 | Shopify Basic | 月額 3,650 円+手数料 3.55%で最もバランスが良い |
200 万円以上 | BASE グロース | 決済手数料 2.9%が効き、Shopify より安くなる |
ポイントは「今の月商」ではなく「半年後の月商」で考えることです。月商 10 万円以上が安定して見込めるなら、最初から Shopify を選ぶのが合理的です。
また、BASE グロースは月額 16,580 円〜19,980 円と高額なため、月商 200 万円未満では Shopify に軍配が上がります。「グロースプランは安い」という誤解に注意してください。
手数料計算は複雑ですが、この記事の表を参考に、あなたのビジネスに最適なプラットフォームを選んでください。
[1] Shopify 公式 料金プラン
[2] BASE 公式 料金プラン
