はじめに
「Shopify で定期購入を始めたいけど、どのアプリを選べばいいか分からない」という悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。定期購入(サブスクリプション)は、安定した売上を確保し、顧客との長期的な関係を築くための強力なビジネスモデルです。
日本語対応のサブスクアプリは複数ありますが、月額料金と決済手数料の組み合わせで総コストが大きく変わります。この記事では、Shopify 純正アプリから国内開発の人気アプリまで、主要 5 つのサブスクリプションアプリを料金・機能・特徴で徹底比較します。
Shopify Subscriptions(純正アプリ)
Shopify が公式に提供する純正サブスクリプションアプリです。2024 年 1 月にリリースされ、完全無料・手数料なしで利用できます[1]。
料金: 無料(月額費用なし、決済手数料なし)
主な機能:
- サブスクリプションプランの作成・管理
- ディスカウントの適用
- 顧客管理(契約・支払い方法の管理)
- 通知・ポリシーのカスタマイズ
- 分析・レポート機能
コストを最小限に抑えたい場合、まず検討すべき選択肢です。Shopify 純正のため安定性が高く、追加のアプリインストールも不要です。ただし、会員ランク機能や BOX 機能など高度な機能は備わっていません。シンプルな定期配送から始めたい方におすすめです。
定期購買(ハックルベリー)
日本初の Shopify 定期購入アプリとして高いシェアを持つのが「定期購買」です[2]。株式会社ハックルベリーが開発・運営しており、スタートアップから数十億円規模のストアまで幅広い導入実績があります。コスメ、食品、健康食品、ファンクラブなど多様な業界で利用されています。
料金プラン
プラン | 月額 | 手数料 |
|---|---|---|
STANDARD | $49 | 1% |
ENTERPRISE | $299 | 1% |
STANDARD プランの主な機能
- 無制限の顧客・商品登録
- 初回割引・通常割引・ステップ割引
- 顧客解約・スキップ時のメール送信
- 会員ランク機能
- CSV エクスポート・分析機能
ENTERPRISE プランの追加機能
- マイページのフルカスタマイズ
- API 連携
- メール送信元ドメインの設定
- アップセル/クロスセル機能
- スキップ時ギフト設定
- BOX 機能
日本人スタッフによる手厚いサポートが特徴で、導入時のサポートから他アプリからの移行支援まで対応しています。会員ランク機能を使いたい場合は、定期購買が唯一の選択肢です。
Mikawaya Subscription
CVR 改善・LTV 向上に特化したマーケティング機能が強みの「Mikawaya Subscription」です[3]。月額$12 から始められる LIGHT プランがあり、コストを抑えてサブスクを導入したい方に適しています。
料金プラン
プラン | 月額 | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|---|
LIGHT | $12 | 3% | お試しストア向け |
STANDARD | $49 | 1% | しっかり使いたい方向け |
PRO | $499 | 1% | 大規模ストア・越境 EC 向け |
全プラン共通機能
- サブスクリプショングループ設定(無制限)
- サブスクリプション注文件数(無制限)
- 継続率レポート
- 配送日時指定機能
STANDARD 以上の機能
- 売上分析グラフ
- BOX 機能(親商品の固定金額販売)
PRO 専用機能
- マイページの多言語対応(越境サブスク対応)
- マイページ・BOX ページのデザインカスタマイズ
- CDP 機能・セグメント別 LTV 分析
- 専任カスタマーサクセスチームによるサポート
LIGHT プランは月額$12 と低価格で始められます。売上が少ない段階では手数料 3%でも負担が小さいため、まずは LIGHT プランで始めて、売上が伸びたら STANDARD に移行する戦略が有効です。越境 ECを視野に入れている場合は PRO プランが最適です。
GO SUB
株式会社 GO RIDE が提供する「GO SUB」は、プランによる機能制限がないのが最大の特徴です[4]。どのプランを選んでも全ての機能が利用でき、Starter プランなら月額無料で始められます。
料金プラン
プラン | 月額 | 手数料 | 契約数上限 |
|---|---|---|---|
Starter | $0 | 2% | 無制限 |
Go Sub | $39 | 0% | 500 件 |
主な機能(全プラン共通)
- 注文サイクル設定(年・月・週・日)
- まとめ払い機能
- 段階的な割引設定
- サブスク BOX 機能
- 通知メールのカスタマイズ(送信元メールアドレス変更可)
- 顧客・注文タグ(カスタムタグ設定可)
- 複数言語・複数通貨対応(越境サブスク対応)
- Shopify Flow とのカスタムトリガー連携
Shopify Plus パートナーが開発しており、日英両言語に対応しています。他の定期購入アプリからの移行サポートが無料で受けられる点も魅力です。Go Sub プランは手数料 0%のため、月商が増えても手数料負担がありません。ただし契約数が 500 件までの上限があるため、大規模ストアには向きません。
かんたんサブスク
「かんたんサブスク」は、その名の通りシンプルな操作性が特徴のアプリです[5]。インストールから設定まで最短 20 秒で完了し、初めてサブスクを導入する方でも迷わず設定できます。
料金プラン
プラン | 月額 | 手数料 | グループ数 | プラン数 | 商品登録数 |
|---|---|---|---|---|---|
スターター | $0 | 5% | 1 件 | 3 件 | 5 件 |
ライト | $15 | 3% | 3 件 | 10 件 | 20 件 |
プロ | $49 | 1% | 10 件 | 30 件 | 100 件 |
プレミアム | $99 | 1% | 30 件 | 無制限 | 無制限 |
スタータープランの機能
- 無制限のサブスク注文回数
- メール・ビデオサポート
- マイページ設定(個人情報変更、キャンセル、クレジットカード情報のみ)
ライト以上の追加機能
- 送料無料設定・プラン変更・スキップ
- 次回注文日変更・決済日の固定
- お届け日モード設定
- 解析機能・解約時のアンケート
プロ以上の追加機能
- コホート分析・CSV ダウンロード
- 独自ドメインメール・タグ付け機能
スタータープランは手数料 5%と高めですが、月商が少ない段階では負担が小さく済みます。注意点として、スタータープランではマイページ機能が大幅に制限されています(スキップや次回注文日変更ができない)。本格運用にはライトプラン以上が必要です。
売上別コストシミュレーション
手数料と月額費用の組み合わせで、売上規模によって最適なプランが変わります。以下に月間サブスク売上別のコストを比較します(1 ドル=150 円で計算)。
月商 10 万円の場合
アプリ・プラン | 月額 | 手数料 | 合計コスト |
|---|---|---|---|
Shopify Subscriptions | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
GO SUB Starter | ¥0 | ¥2,000 | ¥2,000 |
Mikawaya LIGHT | ¥1,800 | ¥3,000 | ¥4,800 |
かんたんサブスク スターター | ¥0 | ¥5,000 | ¥5,000 |
GO SUB Go Sub | ¥5,850 | ¥0 | ¥5,850 |
定期購買 STANDARD | ¥7,350 | ¥1,000 | ¥8,350 |
月商 50 万円の場合
アプリ・プラン | 月額 | 手数料 | 合計コスト |
|---|---|---|---|
Shopify Subscriptions | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
GO SUB Go Sub | ¥5,850 | ¥0 | ¥5,850 |
GO SUB Starter | ¥0 | ¥10,000 | ¥10,000 |
定期購買 STANDARD | ¥7,350 | ¥5,000 | ¥12,350 |
Mikawaya STANDARD | ¥7,350 | ¥5,000 | ¥12,350 |
かんたんサブスク プロ | ¥7,350 | ¥5,000 | ¥12,350 |
Mikawaya LIGHT | ¥1,800 | ¥15,000 | ¥16,800 |
月商 100 万円の場合
アプリ・プラン | 月額 | 手数料 | 合計コスト |
|---|---|---|---|
Shopify Subscriptions | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
GO SUB Go Sub | ¥5,850 | ¥0 | ¥5,850 |
定期購買 STANDARD | ¥7,350 | ¥10,000 | ¥17,350 |
Mikawaya STANDARD | ¥7,350 | ¥10,000 | ¥17,350 |
かんたんサブスク プロ | ¥7,350 | ¥10,000 | ¥17,350 |
GO SUB Starter | ¥0 | ¥20,000 | ¥20,000 |
かんたんサブスク スターター | ¥0 | ¥50,000 | ¥50,000 |
売上が増えるほど、手数料 0%の GO SUB Go Sub プランや手数料 1%のプランが有利になります。月商 30 万円を超えたあたりで、無料・低額プランから手数料 1%以下のプランへ移行するのがコスト面でのベストな選択です。
機能比較一覧
機能 | Shopify 純正 | 定期購買 | Mikawaya | GO SUB | かんたんサブスク |
|---|---|---|---|---|---|
会員ランク | × | ○ | × | × | × |
BOX 機能 | × | ○(ENT) | ○(STD 以上) | ○ | × |
ステップ割引 | × | ○ | ○ | ○ | × |
Shopify Flow 連携 | × | ○ | × | ○ | × |
越境対応(多言語) | × | × | ○(Pro) | ○ | × |
越境対応(多通貨) | ○ | × | × | ○ | × |
API 連携 | × | ○(ENT) | ○(Pro) | × | ○(プレミアム) |
コホート分析 | × | ○ | ○(STD 以上) | × | ○(プロ以上) |
アプリ選びのポイント
自社に最適なアプリを選ぶために、以下の観点で検討してください。
コスト最優先で選ぶ場合
- 月商 10 万円以下 → Shopify Subscriptions(完全無料)
- 月商 10〜30 万円 → GO SUB Starter(無料+2%)または Mikawaya LIGHT($12+3%)
- 月商 30 万円以上 → GO SUB Go Sub($39+0%)
機能で選ぶ場合
- 会員ランク機能が必要 → 定期購買(唯一対応)
- BOX 機能が必要 → 定期購買・Mikawaya・GO SUB
- 越境 EC 対応が必要 → GO SUB(多言語・多通貨対応)または Mikawaya PRO
- シンプルに始めたい → Shopify Subscriptions
サポートで選ぶ場合
すべてのアプリが日本語サポートに対応しています。特に手厚いサポートを求める場合は、定期購買や Mikawaya が評価されています。GO SUB は他アプリからの移行サポートが無料です。
まとめ
Shopify の定期購入アプリは、純正の無料アプリから高機能な国内製アプリまで選択肢が豊富です。
- コスト最優先 → Shopify Subscriptions(完全無料)
- 手数料 0%で運用したい → GO SUB Go Sub($39/月)
- 会員ランク機能が必要 → 定期購買($49/月+1%)
- 低コストで始めて段階的にアップグレード → Mikawaya LIGHT($12/月+3%)
- とにかくシンプルに始めたい → かんたんサブスク
売上規模や必要な機能に応じて最適なアプリは変わります。まずは Shopify 純正アプリや無料プランで試してみて、ビジネスの成長に合わせてプランを見直していくことをおすすめします。
[2] 定期購買
[4] GO SUB
[5] かんたんサブスク
