はじめに
- Shopifyのパートナーのティアが変わると聞いたが、何が変わるのか知りたい
- 制作会社を探していて、SilverやGoldといった印がどれくらいの実績を意味するのか知りたい
- 制作会社として、1月1日までに何を確かめればいいのか整理したい
このような方のための記事です。
Shopifyは2026年11月4日、制作会社や開発者が入るパートナーの制度、Shopify Partner Programのティアを、2027年1月1日から作り直すと発表しました。この記事では、新しいティアの条件と、どの店が実績として数えられるのか、ストア運営者が制作会社を選ぶときにティアをどう見ればいいかを解説します。
新しいティアはSilver・Gold・Platinum・Diamondの4段階
1月1日から、ティアはSilver・Gold・Platinum・Diamondの4つになります。今のSelect・Plus・Premierという名前は1月1日でなくなります。PlusはShopify Plusというプランの名前と紛らわしかったため、名前ごと整理された形です。

条件は2つで、どのティアも両方を満たす必要があります。
1つ目は紹介した店の取扱高です。パートナーが立ち上げた店で売れた金額の合計で、英語ではattributed GMVと呼ばれます。オンラインストアだけでなく、POSやB2Bの売上も含み、返金は差し引かれます。
2つ目は紹介した店の数です。こちらはプランを問わず1店は1店として数えます。BasicでもPlusでも同じ扱いです。
いちばん下のSilverは、直近365日の取扱高2.5万ドルと店1つです。1ドル150円で計算すると約375万円なので、年商400万円ほどの店を1つ立ち上げていれば届きます。Gold以上は一気に上がり、4年間の累計で見ます。Goldは500万ドル、つまり約7.5億円と5店です。
外部記事help.shopify.com/partners/partner-program/abouthelp.shopify.com
参加したばかりのパートナーは「Registered」という扱いで、条件はありません。公開アプリを作ったり、開発ストアを使ったりといった基本の道具はRegisteredでも使えます。

判定は毎日になり、上がったティアは6か月保たれる
今のティアは四半期ごとに見直されていますが、1月1日からは毎日判定されます。条件を満たした日に自動で上がり、上がったティアは最低6か月保たれます。6か月の間にさらに上の条件を満たせば、その時点で上がり、そこからまた6か月が始まります。

1月1日までは今のティアと特典がそのまま続きます。1月1日に今のティアを新しい名前に置き換えるのではなく、新しい条件で判定し直します。今Premierの会社が、1月1日にGoldになるとは限らないということです。
数えられる店と、数えられない店
制作会社にとっていちばん気になるのが、どの店が自分の実績になるかです。公式のヘルプでは、数えられるのは「パートナーが立ち上げた店」と「パートナーがマーチャントに移管した店」とされています。

逆に、次の店は数えられません。
- 開発ストア、テスト用、スタッフ用、サンドボックスの店
- コラボレーターとして入っただけの店
- 紹介の申請をしただけの店
実務でよくあるのが、すでにある店にコラボレーターとして入り、テーマの改修や保守をする案件です。この形は、どれだけ深く関わっていてもティアの実績にはなりません。実績になるのは、パートナーの組織で作った開発ストアを、完成後にマーチャントへ移管する流れです。コラボレーターでの入り方は コラボレーターアカウントの解説記事 にまとめています。
ほかに、細かい決まりがいくつかあります。
- 紹介しただけのパートナーは、紹介の報酬は受け取れますが、ティアの実績は立ち上げたパートナーに付きます
- あとから別のパートナーが関わっても、店と元の取扱高は立ち上げたパートナーに残ります。あとから関わったパートナーには、関わった日以降の取扱高だけが付きます
- 閉店や一時停止した店も、測る期間の中にあれば、その店とその間の取扱高は数えられます
外部記事help.shopify.com/partners/partner-program/abouthelp.shopify.com
ティアで変わる特典
ティアが上がると、受けられる支援が増えます。
- Silver以上: 制作会社の一覧であるPartner Directoryに載り、ティアの印が付きます。Shopifyの担当からの助言やグループの研修も受けられます
- Gold以上: Shopifyと一緒に行う販促の資金が出ます。ティアが上がるほど増えます
- Platinum以上: 個別の計画づくりや定期的な振り返りなど、担当が付いた支援になります
- Diamond: Shopifyのチームが自社のチームの一部のように動く支援になります
Partner Directoryは11月9日に新しくなり、1月1日からはSilver以上だけが載ります。紹介のページは、主にShopifyでの実績から自動で作られます。1月1日の時点でSilverに届いていない会社は、一覧に載りません。
制作会社を選ぶとき、ティアをどう見るか
ストア運営者の立場で、制作会社のティアをどう見ればいいかも書いておきます。
新しいティアは、Shopifyで店を立ち上げて、その店がどれだけ売っているかを数字で見る仕組みです。Silverは「直近1年に店を1つ以上立ち上げ、その店が一定以上売れている」という意味なので、少なくとも実際に店を作って動かした実績があるという目安になります。
一方で、ティアに出ない仕事もあります。既存の店の改修や保守、アプリの開発は、どれだけ良い仕事をしてもティアには数えられません。Goldは4年で約7.5億円の取扱高が要るので、年商が数千万円の店を中心に手がける制作会社は、腕が良くてもSilverにとどまることが多くなります。

ティアは入口の目安にして、実際に頼むかどうかは、過去の制作事例、納品後の保守の体制、見積もりの中身で判断するのがおすすめです。見積もりで確かめる点は Shopifyの見積もりのチェックリスト にまとめています。
制作会社が1月1日までに確かめること
制作会社や開発者の側では、次の3つを確かめておくと1月1日に慌てずに済みます。
- 見込みのティアを見る: Dev Dashboardの組織の設定にある「Partner program」で、新しい条件での見込みのティアと、次のティアまでに足りない取扱高と店の数が見られます。11月4日から表示されています
- Silverに届いているかを見る: Partner Directoryに載り続けたいなら、1月1日の時点で直近365日の取扱高2.5万ドルと店1つが要ります
- これからの案件の作り方をそろえる: 新しく店を作る案件は、自分の組織の開発ストアで作ってマーチャントへ移管する形にします。店主が先に店を作っていると、コラボレーターで入る形になり、実績になりません
報酬の仕組みは2026年8月にも変わっています。報酬の決まりは パートナーの新しい報酬モデルの記事 をご覧ください。
さいごに
2027年1月1日から、Shopifyパートナーのティアは、立ち上げた店の取扱高と店の数で決まるSilver・Gold・Platinum・Diamondの4段階になります。判定は毎日で、Partner Directoryに載るのはSilver以上です。
ストア運営者にとっては、店を立ち上げた実績を見る目安が1つ増えた形です。制作会社にとっては、開発ストアから移管する流れで作るかどうかが、そのまま実績に響くようになりました。
Shopifyのストア構築や制作会社選びのご相談は、お問い合わせからお気軽にどうぞ。
