はじめに
- Shopifyストアにお気に入り機能を追加したいけど、どのアプリがいいかわからない
- ウィッシュリストアプリが多すぎて、どれを選べばいいか迷っている
- 制作会社の比較記事だと、どれも同じに見えてしまう
- クライアントに提案するとき、根拠を持ってアプリを選びたい
このような方のための記事です。
この記事では、Shopifyのお気に入りアプリを、実際にウィッシュリストアプリを開発し、構築案件でも導入してきた立場から比較します。料金と機能は、2026年10月4日時点のShopify App Storeの掲載で確かめ直しています。
お気に入り機能がそもそも必要か、どんな機能があればよいかはShopifyにお気に入り機能は必要?、アプリを入れる手順はShopifyにお気に入り機能を追加する方法で解説しています。
Shopifyのお気に入り機能はアプリで追加する
Shopifyには、お気に入り機能が標準で入っていません。DawnやHorizonといった無料テーマにも、お気に入りのボタンはありません。
テーマのコードを編集して自作する方法もありますが、おすすめはしません。ゲストの保存、ログイン後の引き継ぎ、分析をすべて自前で作る必要があり、テーマを更新するたびに直す手間もかかります。実務では、アプリを入れるのが現実的です。
今のお気に入りアプリは、テーマエディタでオンにするだけで入れられるApp EmbedやApp Blockに対応しています。テーマのコードを書き換えないので、テーマを更新しても壊れません。
お気に入りアプリを選ぶときの5つのチェックポイント
機能の数だけで選ぶと失敗します。構築者として案件で提案・導入してきた経験から、次の5つで選ぶことをおすすめします。
1. ログインしなくても保存できるか
多くのストアでは、会員登録をしているお客様はそれほど多くありません。ログインしないと保存できないアプリだと、お気に入り機能そのものがほとんど使われません。ゲストで保存でき、ログインしたときに会員のお気に入りへ引き継がれるかを、最初に確認してください。
2. 日本語で使えるか
管理画面と、お客様が見るボタンや一覧の文言の両方を確認してください。App Storeの掲載ページの「言語」の欄に日本語があるか、「このアプリは日本語に翻訳されていません」と出ていないかで確かめられます。ボタンに「Add to Wishlist」がそのまま出るアプリは、日本のストアには向きません。
3. ノーコードで入れられるか
テーマのコードを編集しないと入れられないアプリは避けたほうが無難です。テーマエディタのApp EmbedやApp Blockで入れられれば、店の方が自分でオン・オフを切り替えられます。
4. 分析と自動化ができるか
お気に入りは、入れて終わりではありません。どの商品が保存されているかを分析できれば、仕入れや特集の判断に使えます。分析の画面、CSVの書き出し、Shopify Flowとの連携があるかを確認してください。Flowと連携できれば、お気に入りに追加した会員に顧客タグを付ける、Slackに通知する、といった自動化を組めます。
5. 料金と、無料プランの上限
お気に入りアプリの料金は、最も安い有料プランで比べても、月$4から月$30前後までと幅があります。無料プランは、保存の件数に上限があったり、アプリのロゴが表示されたりするものがほとんどです。上限の数え方も、月ごとの件数のものと、ストア全体の合計のものがあるので、実際に運用するときの月額で比べてください。
主要なShopifyお気に入りアプリの比較
ここからは、実際に触って検証したアプリを比較します。料金と評価は、2026年10月4日時点のShopify App Storeの掲載をもとにしています。
Swym Wishlist Plus

Shopifyのウィッシュリストアプリの中で、最も知名度が高いアプリです。Built for Shopifyのバッジが付いていて、評価は4.7(1,481件)です。
機能は充実していて、ゲストのお気に入り、メールでの共有、リマインダーの自動化、在庫残りわずか・値下げ・再入荷のお知らせまで揃っています。App Storeの掲載では、日本語にも対応しています。
一方で、以前あった無料プランは今はなく、最も安いスタータープランで月$29.99(年$299.99)です。30日間の無料体験があります。Shopify Flowとの連携は、月$59.99のプロプランからです。
マーケティングツールとの連携や、再入荷・値下げのお知らせまで1つのアプリで済ませたい、規模の大きいストアに向いています。
Wishlist Hero

料金の手頃さが特徴のアプリです。評価は4.7(415件)です。
無料プランでも、月500件までのお気に入りの追加、メールやSNSでの共有、レポートが使えます。月$4のシルバープランで月1,000件になり、在庫が少なくなったときやセールのときのリマインダーのメール、KlaviyoやGA4との連携が加わります。
管理画面は日本語に翻訳されておらず、App Storeの掲載にShopify Flowとの連携はありません。
RYX Wishlist|かんたんお気に入り機能

ここからは自分が開発したアプリなので、正直にお伝えします。評価は5.0(6件)です。
RYX Wishlistは、日本の店が日本語で迷わず使えることを最優先に作っています。管理画面は日本語で、英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語にも対応しています。テーマエディタでApp Embedをオンにするだけで入れられます。
主な機能は次のとおりです。
- ゲストで保存でき、ログインすると会員のお気に入りに引き継がれる
- 商品一覧と商品ページのボタン、ヘッダーに置けるアイコンと件数
- 「◯人がお気に入りに登録しています」というお気に入りの数の表示
- お気に入りの一覧ページと、新しいお客様アカウントのマイページへの表示
- 人気ランキングとゲスト率が分かる分析の画面、CSVの書き出し
- Shopify Flowのトリガー(お気に入りへの追加・削除。ログインしているお客様が対象)

料金は、無料プランとスタータープランの2つです。無料プランは、お気に入りの保存がストア全体で合計20件までなので、ボタンの見え方や動きを確かめるためのプランです。お客様に使ってもらうなら、スタータープランの月$6(年$60)を選んでください。保存の件数が無制限になり、「Powered by RYX Wishlist」の表記も消せます。7日間の無料体験があります。
再入荷・値下げのお知らせメール、お気に入りの共有、複数のリストには対応していません。それらが必要な店には、SwymやHulkが選択肢になります。
各機能の画面は、Shopifyにお気に入り機能は必要?で紹介しています。
Hulk AI Wishlist & Favorites

以前はHulk Advanced Wishlistという名前だった、多機能型のアプリです。Built for Shopifyのバッジが付いていて、評価は4.9(141件)です。App Storeの掲載では、日本語にも対応しています。
無料プランでも、月500件までのお気に入り、ゲストのお気に入り、メールやSNSでの共有が使えます。月$9.90(年$99.99)のGrowthプランで、値下げ・再入荷のお知らせ、複数のリスト、Klaviyoとの連携、Shopify Flowとの連携が加わります。
再入荷・値下げのお知らせまで、月$10前後で揃えたい店に向いています。
アプリ比較まとめ
| 比較項目 | Swym Wishlist Plus | Wishlist Hero | RYX Wishlist | Hulk |
|---|---|---|---|---|
| Built for Shopify | あり | なし | なし | あり |
| 評価 | 4.7(1,481件) | 4.7(415件) | 5.0(6件) | 4.9(141件) |
| 無料プラン | なし | あり(月500件まで) | あり(ストア全体で合計20件まで) | あり(月500件まで) |
| 有料プランの最安 | 月$29.99 | 月$4 | 月$6 | 月$9.90 |
| ゲストの保存 | あり | あり | あり | あり |
| 日本語 | あり | なし | あり | あり |
| 共有 | あり | あり | なし | あり |
| 再入荷・値下げのお知らせ | あり | 在庫僅少・セールのリマインダー(シルバーから) | なし | あり(Growthから) |
| Shopify Flow | あり(プロから) | 掲載なし | あり | あり(Growthから) |
日本語の欄は、App Storeの掲載の「言語」に日本語があるかで判断しています。
構築者がクライアントに提案するときの選び方
最後に、構築者としてクライアント案件でお気に入りアプリを提案するときの判断基準をまとめます。
日本語で運用でき、月額を抑えたいなら、RYX Wishlist。 管理画面が日本語なので、店の方が自分で設定を変え、分析を見られます。月$6で、ゲスト保存・分析・Shopify Flowまで使えます。
再入荷・値下げのお知らせまで1つで済ませたいなら、Hulk。 月$9.90のGrowthプランで、お知らせと複数のリスト、Flowとの連携が揃います。
マーケティングツールとの連携まで含めて作り込みたい大規模ストアなら、Swym Wishlist Plus。 月$29.99からと高めですが、機能は最も厚いアプリです。
まず無料で動かしたいなら、Wishlist HeroかHulkの無料プラン。 どちらも月500件まで保存できます。RYX Wishlistの無料プランは合計20件までなので、動作の確認用と考えてください。
実務で一番大事なのは、日本語で運用できて、導入が簡単で、分析もできることです。この3つと、お知らせメールが要るかどうかで、ほとんどの店の答えは決まります。
さいごに
Shopifyのお気に入り機能は、アプリの選び方でストアの使いやすさと、導入後の運用のしやすさが大きく変わります。この記事で紹介した5つのチェックポイント、ゲストの保存・日本語・ノーコード・分析と自動化・料金と無料プランの上限を軸に、ストアの規模や運用体制に合ったアプリを選んでください。
アプリの料金や機能は変わることがあります。入れる前に、App Storeの掲載で最新の内容を確かめてください。
ご希望に合わせた実装やアプリの選定については、お問い合わせからお気軽にご相談ください。