はじめに
- futureshopからShopifyへの乗り換えを検討している
- 会員ステージやポイント、定期・頒布会、予約販売がShopifyでどうなるのか知りたい
- 検索から商品ページに来ているお客様を、移行で取りこぼしたくない
このような方のための記事です。
futureshopは、会員ステージの自動判定や定期・頒布会、予約販売を管理画面の設定だけで組める国産カートです。Shopifyにはこのうち標準機能にないものがあり、移行の費用と手間は、機能をどう置き換えるかでほぼ決まります。
この記事では、旧URLの引き継ぎ、CSVの出し方、機能の置き換えを、futureshopとShopifyの公式の仕様をもとに解説します。カラーミーショップとBASEからの移行はカラーミーショップからShopifyへの移行とBASEからShopifyへの移行、移行全般の費用と期間はShopifyへの移行費用と期間にまとめています。
futureshopの旧URLは、Shopifyの標準のリダイレクトで引き継げる
futureshopの商品ページのURLには2つの形があります。従来の画面のままの店は /fs/店舗KEY/商品URLコード、コマースクリエイターに切り替えた店は /c/商品グループURLコード/商品URLコード です。特定商取引法のページも、従来は /fs/店舗KEY/BusinessDeal.html、コマースクリエイターでは /p/about/terms になります。
外部記事【移行時】自動リダイレクトについて|futureshopオンラインマニュアル/reference/redirect/manual.future-shop.jp
ShopifyのURLリダイレクトは、404になるURLからしか転送できません。futureshopの旧URLはどちらの形もShopifyに存在しないパスなので、標準のリダイレクトがそのまま動きます。カラーミーショップのようにJavaScriptやCloudflareで転送を組む必要はありません。対応表はCSVで一括登録でき、上限は10万件です。

対応表を作るときに気をつけることが3つあります。
コマースクリエイターに切り替えた店は、従来の形のURLも対応表に入れてください。 切り替え前の /fs/ のURLは、今はfutureshopが新しいURLへ301で転送しています。ドメインをShopifyに向けるとこの転送はなくなるので、被リンクや検索結果に残る従来の形からも、ShopifyのURLへ直接つなぎます。コマースクリエイターのURLを経由する多段の転送にはしません。
商品URLコードを、そのままShopifyの商品のハンドルにしてください。 どちらの形のURLも末尾が商品URLコードなので、対応表を機械的に作れます。
ドメインをfutureshopの契約で取っている場合は、解約の前に移し先を決めてください。 futureshopの料金表では、.comや.co.jpなどの独自ドメインの取得と更新が無料に含まれています。この形で取ったドメインをShopifyに向けるには、DNSの変更か別の管理会社への移管が要ります。手順と解約後のドメインの扱いは、解約を申し出る前にfutureshopに確かめてください。

futureshopから出せるCSVと、出すときの注意
futureshopのCSVは文字コードがShift_JISです。UTF-8で保存し直してからShopifyに取り込んでください。
外部記事会員一括登録|futureshopオンラインマニュアル会員一括登録用ファイルについてご説明します。manual.future-shop.jp

商品は、用途別のCSVを組み合わせます。 futureshopの商品の一括出力は「通常・予約商品一括」「価格」「在庫数」「商品画像」「バリエーション詳細」などに分かれています。Shopifyの商品CSVの形にするには、商品番号をキーにしてつなぎ直します。定期・頒布会の商品と予約販売の設定も別のCSVです。
外部記事一括出力|futureshopオンラインマニュアル商品>一括出力では、登録されている商品情報を、指定したフォーマットで一括出力(CSV)できます。manual.future-shop.jp
会員とメルマガ会員は、別々に出します。 会員登録をせずにメールマガジンだけ申し込んだメールマガジン会員は、会員の一括取得に入りません。メールマガジンのアドレス一括取得なら、受信を「可」にしている会員とメールマガジン会員の両方を出せるので、Shopifyの顧客CSVのメール受信の同意の列に入れます。
外部記事メールマガジンアドレス一括登録・取得|futureshopオンラインマニュアル会員一括登録用ファイルについてご説明します。manual.future-shop.jp
会員のパスワードは移せません。ただしShopifyの新しいお客様アカウントはメールに届く6桁のコードでログインする方式なので、パスワードの再設定を全会員に案内する必要はありません。
受注は、futureshop形式のCSVで出して移行アプリで入れます。 Shopifyの管理画面のCSVでは注文を取り込めないので、Matrixifyのような移行アプリを使います。Matrixifyは商品・顧客・注文・リダイレクトを同じ形式で扱え、件数の上限でプランが分かれています。
ポイントは、切り替えの直前に会員ごとの残高を集計します。 ポイント履歴のダウンロードは1回20万件まで、抽出できる期間は最長1年なので、履歴の多い店は何回かに分けて出します。実店舗とポイントを共通にするfutureshop omni-channelを使っている店は、このダウンロードが使えないので、取り出し方をfutureshopに確かめてください。futureshopのポイントは、新しくポイントが付くと手持ちの有効期限がまとめて延びる仕組みです。この扱いを移行先のポイントアプリで再現できるかも確かめてください。
外部記事ポイント履歴ダウンロード|futureshopオンラインマニュアル/operate/point/PointHistoryDownload/manual.future-shop.jp
レビューもCSVで出せます。 futureshopの標準のレビュー機能は、1〜5のおすすめ度、本文、ニックネーム、商品のURL、購入者かどうかをCSVでダウンロードできます。商品URLコードをハンドルにしておけば、レビューアプリへの取り込みでも商品と機械的に対応づけられます。
外部記事レビューデータダウンロード|futureshopオンラインマニュアルレビューデータCSVの仕様についてご説明します。manual.future-shop.jp
futureshopの機能は、Shopifyでは何に置き換えるか
| futureshopの機能 | Shopifyでの置き換え | 区分 |
|---|---|---|
| 会員ステージ | 顧客タグと顧客セグメント、対象の顧客を絞った自動割引 | 標準 |
| 会員ステージの自動判定 | Shopify Flow、アプリ、カスタムアプリ | 条件しだい |
| ポイント | ポイントアプリ | アプリ |
| 定期・頒布会 | 定期購入アプリ | アプリ |
| 予約販売 | 予約販売アプリ | アプリ |
| ブランドごとの商品グループ | コレクションと商品の販売元 | 標準 |

会員ステージ。 futureshopの会員ステージの自動判定は、購入金額や回数の集計期間、キャンセルや返品を待つための判定日、一定期間買っていない会員を1段下げる一時ダウンまで設定できます。
Shopifyの標準でできるのは、顧客タグでステージを持ち、顧客セグメントを対象にした自動割引でステージ別の割引を出すところまでです。判定は、注文ごとに購入額を足してタグを付け替える程度ならShopify Flowで組めますが、年度ごとの集計のし直しや一時ダウンまで再現するならアプリかカスタムアプリです。自分のところでも、会員ランクを年に1回リセットするShopifyアプリを作って納品しました。futureshopで使っている判定の条件を先に一覧にしてから、どこまでを標準とFlowで組むかを決めてください。
ポイント。 Shopifyには標準のポイント機能がありません。futureshopでは会員ステージごとにポイントの付与率を変えられるので、ステージ別の付与率を持てるポイントアプリを選ぶと、ステージとポイントを1つのアプリにまとめられます。実店舗とポイントを共通にしている店は、POSとの連携まで含めて選んでください。既製のアプリで足りない場合の作り方はShopifyで独自ポイントを作る方法にまとめています。
定期・頒布会。 Shopify Subscriptionsが契約を取り込めるのは、Shopifyのチェックアウトに組み込まれたApp Storeの定期購入アプリか、別のShopifyストアからだけです。futureshopの定期の契約は移せないので、お客様に申し込み直してもらいます。頒布会のように回ごとに商品が変わる形は、それに対応した定期購入アプリを選びます。
予約販売。 Shopifyの予約販売は、購入オプションの仕組みを使うアプリで作り、残金を後から請求する形にもできます。ただし使える決済はShopifyペイメントやPayPal Expressなどに限られ、ローカル決済は使えません。予約商品をコンビニ払いや後払いで受けていた店は、予約の商品だけ支払い方法が減ります。
ブランド。 商品グループをブランドごとに分けている店は、Shopifyのコレクションと商品の販売元の項目に置き換えます。ブランドごとにドメインを分けたい場合は、ストアを分けることになります。
決済は、日本のShopifyペイメントで使えるのがクレジットカードとApple Pay、Google Pay、Shop Payです。NP後払いやコンビニ払い、PayPayを続けるには別の決済アプリが要ります。
futureshopからの移行の進め方

旧URLの洗い出しは、Search Consoleで検索からの流入と外部からのリンクがあるページを中心に行ってください。流入のないURLまで対応表に入れる必要はありません。
ポイント残高と会員ステージは移行の作業中も変わるので、最初の取り込みは検証用と割り切り、切り替えの直前に出し直して入れ直します。
futureshopの解約は、ドメインの切り替えとリダイレクトの確認が終わってから申し出てください。受注履歴をどこまで移すかと旧サイトを止める時期は、Shopifyへの移行費用と期間で詳しく書いています。
さいごに
futureshopからShopifyへの移行は、旧URLがパスの形なので標準のリダイレクトで引き継げます。手間がかかるのは会員ステージの自動判定、ポイント、定期・頒布会、予約販売の置き換えで、どこまでを標準機能で組み、どこからアプリにするかで費用と期間が変わります。
自分のところでは、カラーミーショップやBASEからの移行を手がけてきたほか、Shopifyアプリを6本自分で作っています。料金はサービスページからご覧ください。
futureshopで使っている機能と、商品数・会員数をお問い合わせから送っていただければ、置き換え先とおおよその費用を回答します。


