Shopifyの2026年7〜9月期決算をストア運営者向けに解説|取扱高1191億ドル・売上32%増

Shopify — 2026.11.04

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はじめに

  • Shopifyの決算のニュースを見たけれど、数字が店にどう関係するのか分からない
  • これからShopifyに乗り換えるか迷っていて、Shopifyという会社が今どうなのかを知りたい
  • 英語の決算資料を読む時間はないので、要点だけ日本語で押さえたい

このような方のための記事です。

この記事では、Shopifyが2026年11月3日に発表した2026年7〜9月期の決算を、ストアを運営する側の目線で解説します。株を買うかどうかの話はしません。Shopifyで店を開く・続ける判断に必要なところだけに絞ります。

Shopifyの2026年7〜9月期決算の要点

まず4つの数字だけ押さえてください。

Shopify 2026年7〜9月期の決算の要点。取扱高1,191億ドルで前年比29%増、売上37.4億ドルで32%増、営業利益5.68億ドルで66%増、手元に残るお金の割合22%で前年は18%

取扱高は、Shopifyで動いている店で売れた金額の合計です。英語ではGMVと呼ばれます。1,191億ドルで、前の年の同じ時期の920億ドルから29%増えました。為替の影響を除くと30%増です。

売上はShopifyという会社自身の売上で、37億4,200万ドル、前の年から32%増です。店の売上が増えると、決済の手数料などでShopifyの売上も増える形になっています。

営業利益は本業でのもうけで、5億6,800万ドル、前の年の3億4,300万ドルから66%増えました。売上の伸びより利益の伸びが大きく、伸びながら利益も出している状態です。

手元に残るお金の割合は、売上のうち自由に使えるお金として残った割合です。英語ではフリーキャッシュフローの利益率と言います。22%で、前の年の18%から上がりました。

外部記事Document/Archives/edgar/data/1594805/000159480526000067/exhibit991pressreleaseq320.htmsec.gov

社長のHarley Finkelstein氏はXで、取扱高の伸びが20%を超えたのは13四半期続けてだと書いています。3年以上、毎期2割以上のペースで店の売上の合計が増えていることになります。

外部記事XユーザーのHarley Finkelstein(@harleyf)さんAI agents are the new front door to commerce. @Shopify handles all the complexity behind it.x.comXユーザーのHarley Finkelstein(@harleyf)さん

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売上の中身は決済などの割合が大きい

Shopifyの売上は大きく2つに分かれます。

Shopifyの売上の内訳。決済・融資・配送などのMerchant Solutionsは29.06億ドルで35%増、プランの月額やアプリ・テーマの手数料などのSubscription Solutionsは8.36億ドルで20%増

Merchant Solutionsは、Shopifyペイメントなどの決済の手数料、店への融資、配送ラベルなど、店の取引から入る売上です。29億600万ドルで35%増、売上の約8割を占めます。

Subscription Solutionsは、Basic・Grow・Advancedなどのプランの月額と、App Storeのアプリやテーマの手数料などです。8億3,600万ドルで20%増でした。毎月決まって入るプランの額は2億3,000万ドルで、前の年の1億9,300万ドルから増えています。

決済などの売上のほうが速く伸びているのは、Shopifyが店の売上が増えるほどもうかる作りになっているからです。月額の料金を上げなくても、店が売れればShopifyの売上が増えます。今回の決算の発表には、プランの料金を変える話は書かれていません。

前の期との比較と、10〜12月の見通し

4〜6月期は売上34%増・手元に残るお金の割合18%、7〜9月期は売上32%増・22%・取扱高の伸びは13四半期続けて20%超、10〜12月期の見通しは売上30%台前半の伸び・粗利20%台後半の伸び・費用は売上の29〜30%

8月に発表された4〜6月期は、売上が34%増、手元に残るお金の割合が18%でした。今回は売上の伸びが2ポイント下がった一方で、残るお金の割合は4ポイント上がっています。

外部記事retailtouchpoints.com/topics/retail-technology/ai-ar-vr/shopify-credits-ai-for-34-revenue-growth-in-q2-2026retailtouchpoints.com

10〜12月期については、売上は前の年から30%台前半の伸び、粗利は20%台後半の伸び、費用は売上の29〜30%という見通しを出しています。年末商戦を含む時期でも、今と同じくらいのペースで伸びると見ている、ということです。

社長が強調したのはAIの中での販売

決算の発表で、社長は「あらゆる場所、あらゆるAIのエージェントに商売を広げている」という言い方をしています。同じ日のXの投稿でも「AIのエージェントが商売の新しい入口になる」と書きました。

Shopifyは2026年5月に、AIから来た人の注文は1〜3月に前の年の約13倍になったと公表しています。8月の4〜6月期の決算では、AIからの来店と注文がそれぞれ前の年の約3倍になったと話しました。

外部記事AI-referred shoppers convert better and spend more (2026) - ShopifyEarly data shows AI-referred shoppers on Shopify convert at nearly 50% higher rates and carry 14% higher average order values than organic search.shopify.comAI-referred shoppers convert better and spend more (2026) - Shopify

ただし、AIからの注文は全体から見るとまだ小さく、来店の数ではGoogleなどの検索のほうが多い状態です。秋の大型発表から続く「AIの中で商品が見つかり、そのまま買われる」仕組みへの投資は、今回の決算でも方針として変わっていません。AIからのお客さんの受け方は、ChatGPTの検索がGoogleの2割になったという話の記事にまとめています。

店にとって何が変わるか

決算そのものが、店の作業を増やすことはありません。管理画面の設定もプランも、今回の発表で変わったものはありません。

関係してくるのは、Shopifyを使うかどうかを決めるときです。乗り換えを考えるときに「このカートの会社は続くのか」を気にする方は多いと思います。売上が3割伸び、利益も手元のお金も増えている今の数字は、少なくともその心配に答える材料になります。

一方で、Shopifyのもうけの中心は店の取引から入る手数料です。Shopifyはこれからも、決済・配送・AIの中での販売のように、店の取引が増える機能に力を入れていくはずです。日本の店で使えるかどうかは機能ごとに違うので、新しい機能が出たら日本で使えるかを先に確かめてください。

10〜12月は1年でいちばん売れる時期です。年末商戦の準備はブラックフライデーの準備の記事に、AIの中で見つけてもらう準備はAIコマース対応の記事にまとめています。

さいごに

Shopifyの2026年7〜9月期は、取扱高1,191億ドルで29%増、売上32%増、営業利益66%増でした。店がやることは無く、Shopifyを検討している方には「伸びていて利益も出ている会社」という判断の材料になります。

毎月のShopifyの変更は、月次のアップデートまとめで取り上げています。Shopifyへの乗り換えやストアの構築については、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

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